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その感情は【シャルナーク】 ページ2

「A」

不意に名前を呼ばれて後ろを振り向く
そこには、いつもの笑顔でシャルが立ってた

「どうしたの?」

「今から少し出るよ」

そう言っていつものように両手を広げるシャル。
私もいつもみたくシャルに抱きつく。

可愛い顔して、結構筋肉がある腕が私はとてもすき
その腕で抱きしめられたら安心するし落ち着く。

「あー、落ち着く」

そう言ってシャルはさらに腕の力を強めた。
少し苦しいけど、その分シャルの想いが伝わってくるきがして嫌いじゃない。

「シャル、時間」

「あれ、もうそんなに経った?」

残念、と言いながらもアッサリ手を離してしまうシャル。
その行動に少し胸のあたりが痛んだ。
今に始まったことじゃないのに、何を今更傷つく必要があるのか。自分で自分が笑えてくる。

これ以上考えても無意味だ

「いってらっしゃい、シャル。気をつけてね」

「今日の仕事はすぐ終わると思うよ、なんなら信長だけでも大丈夫だと思うけど」

なのに何で俺まで…と不満を漏らしているシャルの背中を押して半ば強引にアジトから出した。

「…ふぅ」

いつから、と言われたらもう思い出せないが
突然始まった“出かける前のハグ”。仕事に行く前と私用で出かける時にシャルは決まって私にハグを要求してくる。

理由はわからない。
私が聞かないからなのか、シャルも何も言わない。

もしかしたら、理由なんてそんなものは無いのかもしれない。

なんとなく、ただそれだけ。

断ることだって出来ただろう、けどそうしなかったのは私の中でのシャルの存在が大きいから

シャルは私を拾ってくれた。命の恩人だから。

だからこんな感情、持っちゃいけないのに


シャルの行動一つ一つで一喜一憂してしまう自分が嫌い

もしかしてシャルも、と期待してしまう自分が嫌い

いつもは人を殺めるために使う手が、大切なものに触るみたいに私に優しく触れるから。

シャルの中で私は“大切”なんじゃないかって
あるはずないことを考えて、また虚しくなる。


「考えるのやめよう」

なんだか考えるのも時間の無駄な気がして私は本を手に取って読み始める。

その感情は【シャルナーク】2→←過保護【クラピカ】



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設定タグ:ハンターハンター , クラピカ , 幻影旅団   
作品ジャンル:アニメ
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リノン - すごくいいね!キュンキュンしたw (10月14日 2時) (レス) id: c32dd55e0d (このIDを非表示/違反報告)
youki(プロフ) - ゴンの話すき…ゴンもすき… (2020年1月28日 18時) (レス) id: 26e2b83aba (このIDを非表示/違反報告)
しぉ。 - ゴンのが最高過ぎた。 (2019年6月2日 19時) (レス) id: c13a237850 (このIDを非表示/違反報告)
ゲゲゲのひーやん - 面白かったー!!! (2018年10月18日 0時) (レス) id: f282bdc2c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2018年7月21日 5時

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