【H×H】日常からドキドキまで【短編集】

過保護【クラピカ】 ページ1

過保護

ハンター試験も次でようやく終わりを迎える。
今は最終試験の前に少し休憩中。

色んな試験があったが、ここまでは難なく来れた。
が、私にはハンター試験よりもっと大変なことが色々あったのだ。

一次試験
試験管であるサトツさんをひたすら追って試験会場まで着くこと。最初聞いた時は、それだけ？と少し拍子抜けだった。だが、これがなかなかハードで走っても走っても終わりが見えないほどに走った。

そんな中、クラピカはずっと私のペースに合わせてくれていた。
途中途中、｢A大丈夫か？｣｢喉が乾いたならすぐに言ってくれ、水の心配は必要ない｣｢なに、少し休んでも問題はない。私がお前を必ず試験会場まで連れてってやる｣
など、ずっと私を気にかけてくれていた。

最初は私も｢ありがとう、でもこれくらい大丈夫だよ｣と言って気持ちだけ受け取った。

しかし、それからもクラピカの異常なまでの気遣いは続き段々別の意味で疲労していた。最終的に｢私がお前を抱えて走る｣とまで言い始めてその時の私は疲れを忘れて全力疾走でゴールまで走った。

ゴールして息切れしてる私を他所にクラピカは息ひとつ上がることなく私に｢無事たどり着いてよかったな｣と、とても良い笑顔で言ってきた。

クラピカの過保護さに心配を覚えた一次試験だった。

その感情は【シャルナーク】→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す