二本目の矢。 ページ4
「あーっ！！！！！」
円堂はいきなり立ち上がり、クラス全員の視線を浴びた。
「こ、氷ヶ矢 Aってまさか、あの…！？」
円堂は、Aに指をさしながら目を見開いた。
「ひ、«氷血の狙撃手»…！」
誰にも聞こえないような声で円堂は言った。
だが、それが聞こえたAは円堂の口にした«氷血の狙撃手»に、誰にも気づかれないように顔を少し歪ませた。
「こら、円堂くん。うるさいわよ、それと人に指をさしちゃいけません。ほら座りなさい。」
「す、すみませぇん…。」
恥ずかしそうに頭を掻きながら円堂は椅子に座った。
そんな円堂を見て、クラス内は笑いに包まれた。
「氷ヶ矢くんの席は、窓側の後から3番目よ。宮城くんの後ろよ。」
「わかりました、ありがとうございます。」
Aは、宮城の後ろの席に座った。
「それじゃ、これで朝の会は終わりよ。この後の1時間目は、クラス全員で自分のことを知ってもらうために、氷ヶ矢くんに、自分の名前と氷ヶ矢くんに対する質問を考えとくのよー。」
「「「「はーい！」」」」
「氷ヶ矢くん、かっこいいから彼女いそう…。」
「趣味は何？」
「好きなものは？」
「氷ヶ矢くんの好きな女性のタイプは！？」
「あっ、ちょっとそれあたしが言おうとしてたのにー！」
自己紹介が終わると、一気に質問の嵐がAを襲った。
「あ、あはは…。」
「こーら！いっぺんに質問攻めしないの！全く…氷ヶ矢くんが困ってるじゃないの。質問は挙手制よ、誰か氷ヶ矢くんに質問あるかしら？」
と先生が言うと、ほぼクラスの全員が手を挙げた。
「それじゃ、鈴木さん。」
「はいっ！えーっと…氷ヶ矢くんは彼女いる？」
「えぇっと…彼女？僕、そういうのあまり分からないから、いないよ。」
いない、と告げられたクラスの女子達はガッツポーズをした。
それとと同時に、氷ヶ矢は手強そうと感じた。
「次、佐野くん。」
「はぁーい。 氷ヶ矢は、なんかスポーツとかやってたりしてる？」
「うん、スポーツは好きだから、人並みにはなんでもできる方、かな？」
「へー！氷ヶ矢すげえな！」
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しぐれ(プロフ) - メルさん» ありがとうございます！頑張ります…！！！ (2022年8月8日 21時) (
レス) id: 62487e5d19 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれ(プロフ) - 月夜 黒輝さん» 自分も対になる関係大好きです ﾍﾍっ！！ありがとうございます…！ (2022年8月8日 21時) (レス) id: 62487e5d19 (このIDを非表示/違反報告)
メル - これからの展開が楽しみです！応援してます！頑張ってください！ (2022年8月4日 22時) (レス) id: eb7870cb0c (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - ふぉぉぉおおお 良いですね対になる関係、大好物です！更新できる時でいいので頑張って下さい！待ってます!! (2019年3月30日 5時) (レス) id: 7066949ba0 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれ(プロフ) - ゆっきーさん» 長らくお待たせしてすみません…！頑張ります！ (2018年10月24日 21時) (レス) id: 1d4791c245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぐれ | 作成日時：2018年8月25日 21時
