七話 ページ8
「……悪かったな。先を続けてくれ」
「別にこれ以上話すことはありません。あなた達はこの先も私の邪魔をし続けるでしょう？」
「そりゃあ、このままって訳にはなぁ」
ガウリイが後頭部を掻いて言う。
「んー、あなたを退治しないと報酬貰えないし」
「……となれば、あなた達には消えていただくだけ……
ですが、私は魔力を、力を持つあなた達の体に魅力を感じましてね」
「か、体っ！？」
顔を赤くしてリナが自分の体を抱きしめ、ガウリイの後ろに回ると
彼をハルシフォムのほうに押しやり始める。
アメリアも一緒に押しやっていた。
「ガウリイ、そう言う趣味得意だったわよね」
・・・・・・え。
「あなた方には、私の実験に付き合ってもらい、生体エネルギーを提供して頂きます」
「生体エネルギー？」
それを聞いたリナがガウリイを押しやるのをやめた。
「丁度タリムとデイミアだけでは足らないと思っていたところでして」
ハルシフォムがタリムを押すと、石化している彼は動けず倒れる。
「人を実験材料にする気っ！？」
「えぇ、楽に死ねますよ。私も忙しい身。手間は取らせません。」
そう言ってファイアー・ボールを飛ばしてくる。
それを避け、リナはフレア･アローを放つ。
が、しかし、それは当たった瞬間消え去ってしまった。
「ええっ！？」
「……！？」
「もうっ、タフな奴！エルメキア・ランス！」
「ガーヴ・フレア！」
リナとゼルが魔法を放つ。
「ちょっとゼル！いきなりガーヴ・フレアは過激じゃ……っ！？」
ハルシフォムは無傷でそこに佇んでいた。
「はっはっはっは、嬉しいですね。その魔力の強さ」
「ふっ、魔獣を召喚するだけあって、ちょっとはやるみたいね」
「おや、気付きませんでしたか？あの魔獣を呼び出したのが、私ではない事に。
残念ながら私は召喚魔術は使えないものでね」
「えっ！？」
「紹介しておきましょう。魔獣はね、彼に呼び出すように依頼したんですよ」
いきなり黒いマントを着た人があらわれる。
「……セイグラム……」
呟くと、ゼロスはニコッと笑って
「これは困りましたねえ。きっと彼らは不死の契約を交わしていますし、
流石のリナさんも簡単には倒せそうにありませんね」
困ってないくせによく言う……ハルシフォムに目を戻すと、
魔法を発動させようとしているのが見えた。
「知っているのなら話は早い。大人しく捕まって頂きます。
なぁに、直ぐ楽にして差し上げますよ」
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＊イクス＊(プロフ) - 映城梨歩さん» ありがとうございます！新作楽しみですよね〜！はい、これからも頑張らせていただきますので、応援よろしくお願いいたします！ (2018年1月28日 20時) (
レス) id: f0dded1a27 (このIDを非表示/違反報告)
映城梨歩 - 読みやすく、スレイヤーズの独特な感じが出ていて素敵です〜！新作も出るとのことなのでまた盛り上がれば良いですね！更新頑張ってください！ (2018年1月28日 0時) (レス) id: ab0a27a2a8 (このIDを非表示/違反報告)
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