五話 ページ6
「この件に関しては、譲るつもりはない。」
彼はそのまま歩いていった。
「ちょっと、ゼル！」
「おやおや……まずいですねこれは。」
「……ですね。行きますか」
精神世界からゼルガディスの前に出る。
「……」
「貴様ッ！」
「すみませんが、先に中身を確かめさせてもらいますよ」
言うなり走り出すゼロス。……私の出る幕はないようです。
窓に座って眺めることにしましょう。
「しまった！」
ゼロスが写本を奪い、こちらへやってきた。
「貴様！そいつをこっちに寄こせっ！」
「今渡しますよ。僕に用が無いものとわかればね」
言うなり、ゼロスは異界黙示録を読み始める。
もちろん向こうも黙っていない。
「フレア・アロー！」
ゼルが炎の矢を飛ばす。
「……」
仕方ないですね……障壁で打ち消した。
「何だと！？」
「せっかちな人ですねえ……」
「ちょっとあんたら！ゼルには情報を提供する約束でしょ！降りて来なさいよ！」
リナが隣に来てゼロスに話しかけてくるが、ゼルの様子がおかしい。
「構わん、リナ。もう止めても無駄だぞ」
「ちょっちょちょちょ、ちょっと？！」
「……」
魔力の流れを感じてゼロスが目を開く。
「ボム・ディ……」
ゼルが構えて力ある言葉を紡いだ。
「ああっ！駄目駄目っ！」
顔を青くしてリナが止めようとするも意味がない。
「それじゃ行きますよ」
そう耳元で囁き、精神世界に逃げ込む。私も続いて精神世界に入る。
「ウィン！」
と紡ぎ終えたらしい声がして、すごい音が。
外から見ると先ほどよりひどい有様になっていた。
ゼルガディスが空から落ちてきた異界黙示録を見ようとする。しかし、ゼロスが燃やした。
「いやあ、どうやらそれは僕の探していた写本とは違っていたようです。
今の貴方達に余計な物を見せるわけにはいきませんので処分させて頂きました。」
「なっ、何だと？！」
「あぁ、そうそう、ゼルガディスさんの知りたがっている事も、
それには記して有りませんでしたからご安心下さい」
「馬鹿な！それを信じろと言うのか？！」
「信じる信じないはご自由に。いずれまたお会いする事になるでしょう。
その時はまた１つ、宜しくお願いします」
「ゼロス！あんたの本当の目的は……何？」
リナがそう言うと、ゼロスは人差し指を立てた。
「それは……秘密です♪」
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＊イクス＊(プロフ) - 映城梨歩さん» ありがとうございます！新作楽しみですよね〜！はい、これからも頑張らせていただきますので、応援よろしくお願いいたします！ (2018年1月28日 20時) (
レス) id: f0dded1a27 (このIDを非表示/違反報告)
映城梨歩 - 読みやすく、スレイヤーズの独特な感じが出ていて素敵です〜！新作も出るとのことなのでまた盛り上がれば良いですね！更新頑張ってください！ (2018年1月28日 0時) (レス) id: ab0a27a2a8 (このIDを非表示/違反報告)
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