三十六話 ページ37
「クラウレの根がひと束と、メルティアの薬がふたつ。
ラーディリンの指輪と、レムタイトの原石！
おまけにクルファの丸薬もつけちゃうっ！」
次々と魔法の道具がでてくる。……あーあ。
「コレだけあれば捨て値で売っても５５０万はか〜るく越えるわよ！」
「………………」
「売るわね？」
「……で、ですが」
ゼロスが渋るもリナは許さない。
「売ーるーわーね！？」
「う……仕方ありません」
ゼロスさんが渋々呪符を取り外して渡す。
「兄様何してんですか……」
「あっアナタも止めてくださいよ！」
「私が尊敬しているお兄様なら、
こんなヘマはしないと思ったのですが……見当違いでした」
「うっ……」
あ、傷ついてる。これだから豆腐メンタルは。
「し、しかし、リナさん。
今コレを使っても大した魔術が使えるとは……」
「わかってる。それより問題なのは、
何で魔族があたしを襲ったのか……ね」
「ねぇ……コレってなぁに？
さっきの爆発で紛れ込んだみたい」
マルチナが本を差し出す。
「……まさか……」
紅色の表紙に金の縁取りをされた本。
……え！？
「そうよ！間違いないっ！コレはッ！異界黙示録の写本！」
「ま、まさか異界黙示録の写本が見付かるなんて！
これもあたしの日頃の行いが天に届いたんだわ〜！」
リナが写本を抱きしめた。
……。
「で、クレクレバイブルって何ですか？」
「決まってるじゃない！ウクレレの教本よっ！」
「はははは、嘘を言ってはいけません。
私が少々教えてあげましょう。異界黙示録とは何かを」
ゼロスが彼女たちに近づきマルチナを窘める。
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←三十五話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊イクス＊(プロフ) - 映城梨歩さん» ありがとうございます！新作楽しみですよね〜！はい、これからも頑張らせていただきますので、応援よろしくお願いいたします！ (2018年1月28日 20時) (
レス) id: f0dded1a27 (このIDを非表示/違反報告)
映城梨歩 - 読みやすく、スレイヤーズの独特な感じが出ていて素敵です〜！新作も出るとのことなのでまた盛り上がれば良いですね！更新頑張ってください！ (2018年1月28日 0時) (レス) id: ab0a27a2a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
