三十四話 ページ35
魔族がリナにとどめを刺そうとする。
リナは魔術を使おうとするが、勿論使えない。
「ああ、やっぱり駄目ですね……セティさん、行きましょ」
「……はいはい」
その場からリナの近くに移動する。
「お手伝いは一度きりですからね!
セティさん、リナさんを頼みますよ」
「承りました」
リナの隣に立ち、肩を貸し、その場を離れようとした。
勿論彼女は疑問を私に叩きつける。
「あんたたち、今…」
「お、お前たちは!」
しかしそれは魔族の声で遮られた。
ゼロスが杖を頭上に掲げる。
「……四界の闇を統べる王」
「この呪文は……!」
リナが驚きに声を上げた。
驚くのも当然だろう。
「汝の欠片の縁に従い、
汝ら全員の力もて我にさらなる魔力を与えよ」
ゼロスの身につけている呪符が赤く煌く。
「ブラスト・ボム!」
ゼロスが杖を地面に突き刺すと、
周りの手下が呪力結界により滅ぼされた。
リナを抱え後ろに跳ぶと、それと同時に炎が魔族とゼロスを包む。
突然魔族の断末魔が聞こえ、それが途切れると炎が消え、
ゼロスがこちらへ歩いてきた。
リナをおろし、ゼロスに近づく。
ゼロスが抱擁を求めてきたがそれを避けにこりと笑った。
「お疲れ様です、兄様。」
「う、うう、ありがとうございます・・・。」
「……」
その後、マルチナのせいで薬が作れないという事が発覚。
「いやあ、危ないところでしたねぇ」
「ゼロス……まあ、一応お礼は言っとくわ。
でもって……その呪符売って!」
「は?」
……そうなりますよね、うん。
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*イクス*(プロフ) - 映城梨歩さん» ありがとうございます!新作楽しみですよね〜!はい、これからも頑張らせていただきますので、応援よろしくお願いいたします! (2018年1月28日 20時) (レス) id: f0dded1a27 (このIDを非表示/違反報告)
映城梨歩 - 読みやすく、スレイヤーズの独特な感じが出ていて素敵です〜!新作も出るとのことなのでまた盛り上がれば良いですね!更新頑張ってください! (2018年1月28日 0時) (レス) id: ab0a27a2a8 (このIDを非表示/違反報告)
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