二十一話 ページ22
……うーん、そろそろセレスティアさんを起こしてあげた方がいいでしょうか。
「セティさん、起きてください、夜ですよ」
「ん……あともう少しだけ……」
「セティさーん、貴方一体何時間寝るんですかー？」
セレスティアSIDE
ゼロスに起こしてもらった。
「おはようございます」
「この時間だとおはようって言うんでしょうか」
「さあ……」
次の日、空がしらみ始め、赤みが差してきた頃。
「……おや」
どこからか持ってきたコップに入っている、……コーヒーかホットミルクか、
とにかく暖かい飲み物を啜っていたゼロスが突然湖を見たので私も見ると、
なんとドラゴンのハリボテが。
「これはこれは、こった思考で」
「……あの人達の考えることはよくわかりません」
「あはは」
「天才と馬鹿は紙一重と言いますが、まさにアレのことですね」
「あ、それは本当にそう思います」
そして、ドラゴンが船の前に姿を現し、吠えたかと思うと尻尾で船を真っ二つに叩き割った。
それを見てゼロスが口に手を当てて笑う。
「……あ」
「？」
「あ、アレは……！｢悪意｣｢中傷｣｢根拠のない噂｣｢意地悪｣｢悪口｣｢残酷｣などと言う
ひどい花言葉をつけられたことで有名なイラクサ！という事であげます」
「何なんですかその無駄な知識は。いりません」
「無駄ではないと思いますよ。
そう、例えば嫌いな兄の誕生日に「呪い」という花言葉の花を贈るとか……」
「……誕生日が無くてよかった」
しばらくして。
ゼルガディスとガウリイが海に落とされる。どうやら今度はドラゴンを釣るらしい。
「シンプルイズ、ベスト。」
ゼロスはもはや半分木の上で寝転がっている。
「そのまま落ちろ」
「いやです」
いきなり地面が揺れ始めた。見ると、レイクドラゴンが暴れている。
体を森や岩にぶつけていた。
どうやら、揺れの原因はこれらしい。
よーく見ると、アシュフォードが首の付け根からよじ登っているのが見える。
包丁を頭上に振り上げたかと思うと、一気にそれを振り下ろす。
ドラゴンは一度吠えるとそのまま倒れた。
「ほほう、大したもんです」
ゼロスが拍手する。
「人間にしては、ですね」
「ええ。」
ゼロスは降りると不思議そうに屈みこみ、何かを拾った。
よく見るとそれはアシュフォードのロケットだった。
「……ふふ」
中身を見たゼロスが笑う。
「？」
覗き込むと、そこには……
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＊イクス＊(プロフ) - 映城梨歩さん» ありがとうございます！新作楽しみですよね〜！はい、これからも頑張らせていただきますので、応援よろしくお願いいたします！ (2018年1月28日 20時) (
レス) id: f0dded1a27 (このIDを非表示/違反報告)
映城梨歩 - 読みやすく、スレイヤーズの独特な感じが出ていて素敵です〜！新作も出るとのことなのでまた盛り上がれば良いですね！更新頑張ってください！ (2018年1月28日 0時) (レス) id: ab0a27a2a8 (このIDを非表示/違反報告)
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