検索窓
今日:30 hit、昨日:2 hit、合計:11,272 hit

十六話 ページ17

「驚きましたね、まさかガウリイさんとマルチナさんが許嫁だったなんて……ふふ」

……何なんだろう、あの人。

「何真に受けてるんですか兄様」



「お前いつの間にっ!」
「そうですよっ!」
「知らん、俺は知らん。」
「許嫁って……どこの誰が決めたのよ?」
「ホッホホホホっ、知れたことを!昨日、わたくしが決めたのよ」

皆が地面に倒れる。



「くくっ……」

ゼロスが思いっきり笑いをこらえている。とりあえずハリセンで叩いといた。



「なあ、一つ聞いてもいいか?イイナヅケってなんだ?漬物か!」

またもや皆が倒れる。マルチナも落ちてきた。



「……」

許嫁も分からないのか……

「あっはっはっは、面白い展開になりましたねえ」
「兄様うるさい」
「痛っ!?肘打ちはやめてください肘打ちは」
「痛くない癖に何を言う」



「え?え?」
「なぁ、『イイナヅケ』って塩味?正油味?旨いのか?」
「鬱陶しぃ……もぉ、このクラゲッ!」

リナがガウリイを蹴る。

「わたくしの伴侶となるには強靭な肉体とともに、知性が必要。
許嫁も知らない馬鹿だったなんて……よくも騙したわねっ!?」



「……だ、騙した……?」
「一応ガウリイさんは彼女を騙してはいませんね」



「あんたとことん自分勝手だねえ……とにかく頭にきた!やったろーじゃないのっ!」
「リナさん!攻撃したら自分もやられちゃうんですよ?わかってますかっ!?」
「フンッ!そうよ、これがある限り……はっ!?」

マルチナが抜き身のナイフを持って言う。
が、落としてしまい、自分の靴にナイフが刺さってしまった。

「こ、これは……」
「どうやら……自分にも呪いを掛けてしまったようですね」
「……そのようですね」
「い、いつの間に!」
「くっ……だからなんだって言うの?わたくしの力を持ってすればこれ位……あっ!」
「気付いたみたいねえ。その呪いを解けば、あたしの呪いも解けんのよ!」
「どうすれば……どうすれば……」

彼女は悔しそうに爪を噛む。

「そうだ!わたくしがリナを倒してから呪いを解けばいいのよ!」
「馬鹿ですね」
「こらこら、思っても口にしてはいけない事があるんですよ」

マルチナが独り芝居をしたあと、リナと取っ組み合いのけんかを始めた。

「愚かな……」
「いい加減に呪いを解きなさい!」
「お前を倒してからよっ!」
「強情女ッ!」
「何よこの洗濯板っ!」
「何ですって!?」
「何よっ!」

十七話→←十五話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:スレイヤーズ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

*イクス*(プロフ) - 映城梨歩さん» ありがとうございます!新作楽しみですよね〜!はい、これからも頑張らせていただきますので、応援よろしくお願いいたします! (2018年1月28日 20時) (レス) id: f0dded1a27 (このIDを非表示/違反報告)
映城梨歩 - 読みやすく、スレイヤーズの独特な感じが出ていて素敵です〜!新作も出るとのことなのでまた盛り上がれば良いですね!更新頑張ってください! (2018年1月28日 0時) (レス) id: ab0a27a2a8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*イクス* | 作者ホームページ:http  
作成日時:2015年5月30日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。