十五話 ページ16
「フッ、痛みが返ってくる体で、どれだけ戦えるかしら？モンスターの皆さん！出番です！」
「うわぁ、ごっちゃりと……」
「こんなに手下がいるのかぁ、スゲーな！」
「ふっ！お金で雇ったに決まってるじゃない！」
一同はその場にずっこけた。
「言うわよっ！わたくしが、血と汗と涙で稼いだお金だものっ！」
「……稼いだって、何やったのよあなた？」
「造花のバイト。さあ、モンスターの皆さん！宜しくっ！」
モンスターが襲いかかってくる。リナが慌てて下がり、ゼルとガウリイが前に出る。
モンスターとガウリイ達が戦う。が、しかし。
「そうよ、その男にだけは手を出しちゃダメよ！」
モンスターがガウリイを避けた。
「えええ？それってどう言うことよっ！？」
「お前、そいつとグルだったとは言わさんぞっ！」
「えー？」
私も戦おうとしたが、後ろからゼロスが腕を回してきて、そのまま天井に避難させられた。
「ちょっとゼロス！セティ！あんたらも手を貸してよっ！」
「兄様が腕を離してくれないと無理です」
「それでは、僕達は陰ながら応援させていただきます」
「陰ながらって……安全な所に逃げてるだけじゃないのっ！」
「そうとも言いますね♪」
「この薄情者！セティだけでも置いてけーー！」
「可愛い可愛い妹を置いてくなんてそんな非情な事出来ませんよー」
よく言う……
「こうなったら……」
リナが降りてくると、決意したような顔で口を開いた。
「逃げるわよ」
「あ、リナさ〜んっ！」
「おい、待ってくれ〜っ！」
リナ達は森の方へ走っていき、それをマルチナは余裕の笑みを浮かべて見送った。
「くっそ〜、攻撃さえ出来れば……」
木の上から高笑いが聞こえる。マルチナが木の上からリナ達を見下ろしていた。
「待ち伏せ……？計算済みってわけね」
「フフフフッ、攻撃できないで何処まで頑張れるかしら？」
「……やってみるか」
リナがモンスターの背中に蹴りを入れる。が、やはりリナが地面に叩きつけられる。
「リナ！」
「リナさん！」
「おほほほほ、馬鹿な事を」
「……こうなったら」
「いいのかしら？魔法なんか使ったら、返ってくる痛みもタダじゃ済まないわよ？」
「くぅ……」
「フフフッ、最期ね、リナ！
そして、わたくしはガウリイ様と一緒に、
ゾアメルグスター王国を作りあげるのよぉーっ！」
「えええええ！？」
「我が許嫁ガウリイ様。わたくしがリナを倒すのを、ゆっくり見てらしてね！」
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＊イクス＊(プロフ) - 映城梨歩さん» ありがとうございます！新作楽しみですよね〜！はい、これからも頑張らせていただきますので、応援よろしくお願いいたします！ (2018年1月28日 20時) (
レス) id: f0dded1a27 (このIDを非表示/違反報告)
映城梨歩 - 読みやすく、スレイヤーズの独特な感じが出ていて素敵です〜！新作も出るとのことなのでまた盛り上がれば良いですね！更新頑張ってください！ (2018年1月28日 0時) (レス) id: ab0a27a2a8 (このIDを非表示/違反報告)
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