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十二話 ページ13

次の日。

「ついに見つけたわよ、アメリア」
「はい。アレが夢にまで見た銀貨一枚食べ放題の店ですね!」

あー、あほらし。ゼロスは何がそんなに楽しいのかすごくにこにこしてるけど……

「お腹の準備は良い?」
「ばっちOKです!」

アメリアが自分のお腹を叩いて言う。

「じゃ、行くわよ!」
「せーの!」

二人が歩き出そうとするのをゼルガディスがリナの肩を掴んで止める。

「待て。まさかどうしても寄らなくてはいけない場所とは……
ここのことではないだろうな」
「そうだけど?」
「そうか……俺は!体を元に戻す方法を探しに
一刻も早くセイルーンに着きたいと言ってるだろう!
大食いのどこが旅に必要な事なんだ!」
「大食いじゃないです!食べ放題です!」

店の方に後ずさりしながらリナが言う。

「同じことだ」
「まあ、良いじゃないですか。セイルーンは逃げませんよ?」
「大体、何で貴様らがついて来てるんだ」
「“ら”って……この馬鹿と私を一緒にしないでくださいよ」
「え、あの、セティさん?」
「まあ、それはともかく。私達はセイルーンに用がありまして。」
「その用とはなんだ」
「企業秘密です」
「どうせ異界黙示録の写本か何か探しに行こうってんでしょ?」
「ま、そう言う事にしておきましょう」
「……それでは」

木の裏側に回り込み、ゼロスと精神世界の方へ入る。

「いやはや、少し焦りましたかねえ」
「……焦ったなら笑顔じゃなくって……もういいです」
「おや、いいんですか?」
「ええ。まさに犬に論語ですね」
「また向こうの言葉ですか?」
「ええ。ちなみに意味は道理の通じない者には
何を言っても“無駄”であると言う事の例えです」
「……なんでしょうか、貴方の選ぶ言葉はぐさりと来ますね」
「あっはっは、ざまあ」
「ひどい」
「……」

眠くなってきた。魔族になってからもなぜか眠いと言う事がたまにある。
……どうしようか。

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*イクス*(プロフ) - 映城梨歩さん» ありがとうございます!新作楽しみですよね〜!はい、これからも頑張らせていただきますので、応援よろしくお願いいたします! (2018年1月28日 20時) (レス) id: f0dded1a27 (このIDを非表示/違反報告)
映城梨歩 - 読みやすく、スレイヤーズの独特な感じが出ていて素敵です〜!新作も出るとのことなのでまた盛り上がれば良いですね!更新頑張ってください! (2018年1月28日 0時) (レス) id: ab0a27a2a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*イクス* | 作者ホームページ:http  
作成日時:2015年5月30日 10時

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