一話 ページ2
「さて、命令とは言え、シャブラニグドゥ様を倒したリナ＝インバースと
接触しなくてはならないなんて……どうするんです、お・に・い・さ・ま？」
持っていた木の棒で目の前にいる男の肩を軽く小突きながらわざとらしくそう言う。
まあ、対応は予想できるのだが。
「どうする、と言われましても……」
ほら見ろ。ニコニコ笑った状態で言うな。せめて困ったような表情をしろ。
「それより、何でわざわざ盗賊のアジトまで来たんです？」
「ふふ、すぐわかりますよ。」
「ファイア･ボール！」
高らかに響く少女の声と共にアジトが炎に包まれる。
「……何ですか、これ。どゆことです、兄様」
「あれがリナさんです。」
見ると、赤眼の少女が盗賊をいじめていた。
「……」
そして現れるその仲間たち。気付けば隣にいたゼロスはおらず。
精神世界に行き、探してみるとリナ達と接触している。
「……あいつは……」
はあとため息を吐いた。仕方なく物陰から様子を見る。
「いやあ〜、中々素晴らしい腕。僕は感服いたしました。」
「！！」
燃える柱の上で拍手しながらそう言い放つゼロス。
そして、
「さすがは盗賊キラーと名高いリナ＝インバース。もうその事に気づくとは……」
飛び降りてズイッとリナに近づいた。
「いやあ、密かに後を追ってきた甲斐がありました。僕も故あって異界黙示録を探している身。
よろしければ僕の追っている盗賊から異界黙示録の写本を取り戻して頂きたいと思いまして。」
そう言ってゼロスが頭を下げている。
「ええ！」
「異界黙示録の」
「写本だと！？」
「……あんた……何者？」
「ああ、ご心配なく。決して怪しい者ではありませんから。
御覧の通り謎の神官、ゼロスと言います。」
「ゼロス……？」
驚く面々を他所にハリセンでゼロスの頭を殴るといい音がした。
「な、何するんですかセティさん！」
「貴方は馬鹿ですか、ああ、馬鹿でしたね。ゴメンなさい。」
「ばっ、馬鹿とはなんですか馬鹿とは！」
「だって怪しくないって言っといて御覧の通り謎の神官って……怪し過ぎますね。やれやれ」
大げさに肩をすくめてみれば、戸惑いつつ質問をされる。
「え、えっと、あんた誰？」
「あ、申し遅れました。遺憾ながらコイツの双子の片割れのセレスティアです。
以後お見知りおきを。」
「「ふ、双子！？」」
「全っ然似てないけど」
「ありがとうございます。褒め言葉です。」
「セティさ〜ん……」
「まあ、立ち話も何ですし、行きましょうか。」
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＊イクス＊(プロフ) - 映城梨歩さん» ありがとうございます！新作楽しみですよね〜！はい、これからも頑張らせていただきますので、応援よろしくお願いいたします！ (2018年1月28日 20時) (
レス) id: f0dded1a27 (このIDを非表示/違反報告)
映城梨歩 - 読みやすく、スレイヤーズの独特な感じが出ていて素敵です〜！新作も出るとのことなのでまた盛り上がれば良いですね！更新頑張ってください！ (2018年1月28日 0時) (レス) id: ab0a27a2a8 (このIDを非表示/違反報告)
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