1.前章 ページ2
...
「おーい、きりやーん。遊びに来たぞー」
「はぁ！？待て何時誰が来て良いって言った！？」
「言われてない！(ｷﾘｯ)」
「清々しい顔で言うなし」
コンコンという控えめなノックに騙されドアを開けてみればこの様だ。
反省なんて微塵もないような笑顔に思わず溜め息を吐く。
たった20人しか住んでいない小さな村の、あんまり裕福とは言えないような周りと似たり寄ったりの普通の家。
それが俺の家。
自分で裕福じゃないって良いのかって？
感じる差ってのはどうしようもないよなーって。
今、俺の目の前に居るのはシャークん。
赤いヘッドセットに緑色のパーカーという地味にどころか結構目立つ服装をしている。
そして、コイツがさっき挙げた差を実感させてくる奴だ。
まぁもう一人居るんだがそれはさておき。
此処は小さな村なんだが、土地は意外と広い。
山だからな。
代わりにほぼ何もないけど。
川に魚とか山に動物とかは居るけどどっちかって言うとこっちが狩られる側って言うか……。
それに土地全部畑だし。
勿体ない。
で、この村の殆どは此処出身なんだが、シャークんとかは違う。
遠くの方なのか何処かからか引っ越してきた。
此処は山奥で閉じられた村だから行商人すらそんなに来ないんだが、シャークんは何故か此処に引っ越してきたらしい。
外から来たのもあって、元から村にあった物(家含め)と比べると結構裕福に見える。
正直俺よくシャークんと友達になれたなってレベル。
差しか感じねぇのに。
「あ、今日家に全員呼んでるんだけど来るか？」
「はぁーー？行くし」
「だろうなwwじゃ、行こうぜ」
「おう」
まぁ俺がこんな風にぐだぐだ思ってるだけで仲は良いんだけどな。
きっとこう考えてるのは俺だけだ。
「っと、着いたな」
「相変わらずデカイよな、お前ん家」
「そうか？」
ただいまー、と笑顔で家の扉を開けるシャークんに続いて家に上がり込む。
並べ置かれている靴は4足。
シャークんの言っていた通り全員呼んでいるのだろう。
でも俺を呼ぶためだけに家を任せるとか……。
絶対家漁ってるよなアイツら……。
家主居なかったら絶対漁ってる。
俺もやる、絶対に。
「あ、シャークん？このお菓子美味しいね」
「……」
ほら言わんこっちゃない……(言ってない)。
「ぶるっくお前……」
「シャークん！この置物欲しいんだけどくれない？」
「……」
ほらー。
...
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時雨(プロフ) - 納豆巻きさん» ありがとうございます！まぁ私も少しやり過ぎた感はあるんですけど……。少なくともワイテルズメンバーは助かるんじゃないですかね？(すっとぼけ) (2019年8月24日 6時) (
レス) id: 44defc3b54 (このIDを非表示/違反報告)
納豆巻き - めっちゃ狂ってる…凄い狂人感ありますねwwとても好きです…私的には村の人達助かって欲しいなとか思うけど、やんさんがどう動くのかによって結構変わりますよね…楽しみです！ (2019年8月23日 20時) (レス) id: a850fbb456 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 納豆巻きさん» ありがとうございます！私もやん氏推しなのでやん氏を全力で贔屓していきたい所……(( (2019年8月15日 8時) (レス) id: 44defc3b54 (このIDを非表示/違反報告)
納豆巻き - やん推しだから、やんさん視点なの嬉しいです〜！！！応援してます！ (2019年8月14日 22時) (レス) id: a850fbb456 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2019年8月14日 21時
