恋愛屋。【青】

♡６♡ ページ7

『ちょっと待て。誰に聞いた住所』


こ「ほのかちゃん」


『ほのか……』





あわてて玄関のドアを開けると、そこには私服姿のころんが立っていた。


ほのかには今度なにか奢ってもらおう、個人情報漏らしたのが悪い。私悪くない。


てかころん、私服さえもオシャレかよ。完璧じゃんこいつ。





ころんを家にあげて、一応コーヒーを用意する。


丁寧にドリップをすると、コーヒーのいい香りが広がった。


ダイニングにいるころんも、すんすんと鼻を鳴らす。これで遅刻の罪が抹消されればいいが。





予備のマグカップと愛用しているマグカップの２つに淹れたてのコーヒーを注ぎ、棚から砂糖の瓶、冷蔵庫からはミルクを取り出す。


たぶんころんならミルク多めだろ、ついでに砂糖も少々。





はい、といすに座るころんにマグカップを差し出す。


ころんはゆっくりとそれを受け取り、いただきますと口に運んだ。





こ「うまっ！」





不機嫌だったころんの目にハイライトが現れる。


よかった、許してくれそう。





こ「いや許さんよ」


『あれ』

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