恋愛屋。【青】

♡１８♡ ページ19

『ころん』


こ「どうしたの？」


『私の朝のランニング付き合ってよ』


こ「は！？」


『お願い！この通り！！』





言ってみると案の定嫌な顔をされた。


顔の前でぱちんと手をあわせてお願いする。やっぱりダメかな……朝からだしめんどいし。


ころんの様子を見ようとゆっくりまぶたを開く。そんな私を見てころんは顔をそむけ、





こ「しょうがないな。付き合えばいいんでしょ付き合えば！！」





と言い放った。少し伸びた髪からのぞく耳は、ほんのり赤くなっている。


それを見てむふふと笑う。こいつかわいいな、やっぱし童顔なだけある。


そんなにきもい顔をしていたのか、私を見たころんが気持ち悪……と呟くのが聞こえた。


おい気持ち悪いはねえだろ。





むかついてころんの背中を軽くはたく。いたっ！と大袈裟なリアクションを見て、ざまあー！ところんを笑った。





『あ、着いた。』


こ「ほんとだ」





そんなことをしていたら、いつの間にか家に着いていた。


また明日ねと笑うと、ころんも軽く手をあげる。


マンションに入ったとき、明日集まる場所と時間を決めておくの忘れたのを思い出した。


まだ走れば間に合うだろうと急いでマンションを出る。だが既にころんの背中は遠く小さくなっていた。


遅かったか……。まぁ、ラインでいいや。


そう思うとともに、さっきまで私も歩いていたら道を戻るころんの姿を見て一つ、疑問が浮かぶ。





『ころん、家反対方向だったの？』

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