愛、哀【wrwrd】【短編集】 (ページ10)

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押し付けないで　syp ページ10

syp目線

俺の隣に引っ越してきたAさん。
成人しているとは思えない、発育のなさ。

syp｢お願いしますぅぅぅぅ｣
A『いや、嫌ですよ！？』
syp｢あのほんと…金払うんで…｣

飲み会、と言う名の上司のご機嫌取りに参加してきた俺は家の鍵をなくし、今、お隣さんであるAさんの部屋にお邪魔している所だ。

そして、俺の性癖を押し付けている。

A『め、メ…スガキとかやったことないんで！！』
syp｢いや、Aさんにしか出来ないことなんです。試しに、ざぁこざぁこ♡って言ってみて下さい…ほんま頼んます…！｣

A『あの、お水飲んでください…？』
syp｢言ってくれたら飲みます。｣

Aさんは何かを決意した顔をした。

A『…ざぁこざぁこ♡』
syp｢ｸﾞﾌｩｯ｣

出された水を大人しく飲む。
が、水を飲んだところで俺の欲求がおさまることはない。

syp｢今度、ショッピお兄ちゃんざっこぉ♡よわよわ～♡って…！！｣
A『………ちょっと待っててください？』

ああ、遂に呆れてしまったんか？
なんて考えていると、Aさんは冷蔵庫からお酒を３本ほど持ってきた。

A『シラフじゃ、キツいんで…』

そう言って、グビクビとビールを飲み干すAさん。
こんなロリっ娘がビール一気飲みとか…ギャップえっぐ…

３０分ほど２人で話していると、顔の赤いAさんが『あそう言えばー』と上機嫌に話す。

A『ショッピお兄ちゃんざっこぉ♡よわよわすぎて、かぁわいそ♡』
syp｢んんんｯｯｯ｣

A『あはっ、ショッピお兄ちゃん苛められて喜んでるのぉ？きっも、きっしょ♡人間として終わってるね～～♡』
syp｢……………ふぅ、最高っす……｣

A『ほんとですかー、良かった！んあはははー、あ、このするめおいひー』

ほわほわと笑うAさんには、さっきのメスガキらしいものは感じられない。
演技派だ、この人。

syp｢あー…の。｣
A『んー？』
syp｢付き合ってください！｣
A『きゃ～』

俺に手を握られたAさんはきゃっきゃと笑いながら俺の手を握り返す。
これ、本気にされてなくないか？

syp｢あの、俺本気で…！｣
A『んー？ありがとぉ』

ふにゃ、と笑うAさんを見たら、何も言えなくなる。

syp｢……あー、また、呑んでくれますか、一緒に。｣
A『うん！ぜひぜひ！てか、今日泊まって良いよ～』
syp｢あざーっす。手出さないように頑張ります｣

酒を一口飲んだ。