愛、哀【wrwrd】【短編集】 (ページ6)

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●幸せなままでいさせてあげる　tn ページ6

A目線

ずっと片想いをしていたトントンと付き合えて、私は今幸せの絶頂にいる。
今、と言うか…ここ半年くらいずっと幸せ。

A『えへへー、でね、トントンが私のことぎゅーってして、大好きやで～って！マジ神彼氏だよね…！』
tn｢それを本人の前で言うのはどうなん？｣

sha｢せやぞ。惚気られてる俺達の身にもなってみいや。｣

トントンは苦笑いを浮かべ、シャオロンとエーミールとチーノは呆れの色を滲み出させていた。

A『だってだって、ほんとにかっこいいんだもん…』
ci｢まあGPS入れるくらいラブラブやしな。話したくなる気持ちは分からんでもない…かもしれんけど。｣
A『？……誰かと勘違いしてる？』

きょとんと私とチーノは首を横に傾けた。

ci｢あれ？トントンとAちゃうかったっけ。ほら、家まで見れたr｣
tn｢俺らちゃうよ。多分。｣

sha｢え、でも｣
tn｢そんなんより、はよ頼もうや。腹減ったわ～｣
em｢……それもそうですね！｣

トントンから目線をずらし、メニューを見る。
あー、ピザでも良いしパスタでも…ドリアも有りだな。
今日だけ大穴でハンバーグ行っちゃおうかな～、やー悩む。

A『トントン！私ねー、マルゲリータピザ！』
tn｢はいはい了解しました～｣
sha｢俺これな！｣
ci｢俺ペペロンチーノでー｣

em｢えっ、皆さん早くないですか！？えーっと…｣

sha｢やー、食ったなぁ。｣
ci｢いや、シャオロンそんな食うてへんやろがい。残しとったし。｣

A『いやー、ピザってこんなにお腹に溜まるんだねぇ』
em｢あはは、結構溜まるんですよね｣
tn｢いや笑い事ちゃうてえ…｣

約3人前食べたトントン。
自分のを大盛りにし、シャオロンと私の残飯…少し言い方が悪いな。シャオロンと私からのお恵みを食べたトントン。

A『食べてくれてありがとう！マジで助かった～』
tn｢…おん、そりゃあまあ？残すのはよぉないし。｣
ci｢間接キスで嬉しなってもうたんやろ～？｣

チーノはニヤニヤしながらトントンを小突く。

tn｢ちゃっ……わないけど…｣
A『かわいっ』
ci｢ダメや…何でも惚気のきっかけにされる。｣

5人で笑い合う。
あー、やっぱりこのメンバーでいると、楽しいなぁ。

em｢あ…スイーツ食べますか？｣
A『食べるー！』
tn｢ピザ残しとったやんけ｣

A『甘いものは別腹だよー、トントンにも一口あげるから…ね？』
tn｢…二口。｣
A『んふ、りょーかい』