愛、哀【wrwrd】【短編集】 (ページ45)

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友達としか思ってないでしょ　rb ページ45

A目線

rb｢なーあー、Aー｣
A『なにー？……あっつー…』
rb｢あっづい！！図書館行くぞ！｣

しっとりと濡れているタンクトップを纏うロボロはそう言ってタンクトップを脱ぎ始める。

…いくら可愛げのない私の前だからと言っても、女の子の前なのに。

A『はぁ……分かった、着替えてくる。』
rb｢うーぃ。…あれ、俺ってAの家に服置いてたよな？｣
A『2、3着くらい？下のクローゼットに入ってるから来て。何着るかは自分で選びな。』

そう言うと、ロボロはコクリと頷いて立ち上がった。

A『はい、ここね。じゃあ私は着替えてくるから』
rb｢あー！この服なくしたと思っててんな！｣

クローゼットから服を取り、クローゼットに夢中なロボロを横目にそそくさと着替える。

A『あ、ごめん靴下…』

ロボロの横からすっと靴下を取った。

rb｢おま、なんちゅう格好してんねん…ズボンは…｣
A『上半身裸のロボロに言われたくないですー』
rb｢俺は男やけどお前は一応女の子やん｣
A『……一応』

rb｢ふっ…拗ねんなや、ごめんって｣
A『別に拗ねてないですけどね』

靴下を履き始める。

rb｢…てか、なんで上の服白？透けるやん｣
A『…………はぁ！？す、透けないよ！』
rb｢？…汗かいたら透けるやろ普通。｣
A『てか、別に透けても問題ないでしょ特には。』

焦ってそう言うと、ロボロが｢ぅーん…｣と唸り出す。

rb｢さっきは一応とか言うてもうたけど、Aは立派な女の子やし、透けたら危ないやろ？ま、いざとなったら俺が追っ払うけど。｣

きゅ、胸が締め付けられるような感覚と、ぽわ、と顔が熱くなる感覚。

A『……守ってくれる？』

こうやって、試すようなことを言って。

rb｢ん？…まあそりゃあ、近くにいるのにただ見てるだけはしないで。｣
A『…ん、ありがと。』
rb｢あ、せや。髪結んだら？結んだ方がええよ、そっちの方が似合ってはるわ。｣

A『……じゃあ、結ぼうかな。』

rb｢おん、やっぱそっちの方がええわ。｣

きっとロボロは、そういうつもりで言ってないんだろうな。
あーあ、直接好きって言えたら良いのにな。

こんにちは塩です。
Aさんを気に掛けるロボロさんと、片想いだと思っているAさん達との両片想い？片想い？なお話でした。
ヒット数が高くなってきてて嬉しいです。
もうそろ続編ですかね