愛、哀【wrwrd】【短編集】 (ページ34)

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◆●俺とお前と図書室とページ34

zm目線

図書室が意外と心地良いことを知ってから２ヶ月。
俺は放課後は毎回ここに来ていた。
俺の学校は放課後も図書室と自習室だけは開けている。

まあ、居心地が良いから来ているのもあるが…何より、いつも来ている女子がドタイプだから来ているのだ。

俺が席に座りながら、パラパラと本を読む。
殺人ミステリー系の小説が最近のマイブーム。
結構おもろいねんなぁ、コレが。

zm｢…ぁ｣

図書室の扉が静かに開いたと思ったら、Aが来た。
いつも来るドタイプな女子…AA。
物静かな女で、ケツがデカくて胸もデカい。

A『…希くん、隣、良い？』
zm｢おん、もちろん。｣

Aは鞄から教材と眼鏡を取り出し、勉強をする準備を始める。

zm｢な、今日は何しとん｣
A『生物学だよ。私苦手で』
zm｢ほーん…｣
A『ねえ希くん、今日私のお家来ない？』

｢おーん…｣なんて返事をした後に、間抜けで、それでいて大きな声が出る。

zm｢は、はっ！？お、俺とお前だけで！？
そんな仲良ぉないやん…？｣
A『あ、ううん、天乃君も誘おうと思ってたんだけど…２人きりが良い？』

無意識なのか、そうではないのか。
お前がそう出るなら、俺だって返してやる。

zm｢……どっちでもええよ？俺は。｣
A『じゃあ、今日は２人で勉強しようか。
天乃君がいると、少し騒がしくなっちゃいそうだから。』

なんて言ってクスリと笑うAの顔に見惚れる。

zm｢…なんか、揶揄っとる？｣
A『そんなことないよ、ただ希くんの反応が面白いだけ。』
zm｢揶揄ってるやん｣

俺が分かりやすく口を尖らせると、またAはクスクスと笑い始めた。

A『…そしたら、私の家行こ？お菓子も出せるし、もう少し大きな声で話せるから、ストレスも無いよ。』
zm｢Aがええなら。｣
A『了解、じゃあ行こうか。
あ、私実は一人暮らし…と言うか、お婆ちゃんの元お家借りてるから、親はいないよ。存分に騒いで貰って大丈夫だからね』

その言葉にドキリと胸が強張る。
…そういうコトとして、受け取って良いものなのか。

A『…ここまで言ったんだからね。ちゃんとたべてよ？』
zm｢……お前マジで言っとる？｣

Aはニコリと笑って首を傾げた。

お久しぶりです、しっかり生きてます
暇な時間はソシャゲばっかしてます、塩です