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狭い玄関では近すぎる距離



一度抱きしめる力を緩めたけど今度は裕翔のほうから更に強く抱きしめてきた


ああ、好きだ、どうしようもなく、好き




「俺の話、聞いてくれるの、?」



「…ん」


向かいの彼は少しかがんで目線を合わせて。また涙を拭ってくれた



「……ごめん、本当に、ごめん、俺って、最低なの、こんな俺はいのおさんにはもったいない」



どうして?そんなことない。それを言うなら、逆だ。
ああでも、思い当たる節が、ないわけじゃない。俺が傷ついたあの報道



「…女と、ホテル行ったから…?」


自分で言って、また思い出して。いっかい引っ込んだはずの涙がまたあふれた。
こういうこと、言っちゃいけないものだよなあ



「……ごめん、その子に、誘われて行った」



なんでごめんなの?事実なんだし、別に俺には関係ないんだから。謝る必要なんてない



きっとその女と、いやらしいことしてたんでしょ。それなら、もうそっちへ行けばいい。それが、正解だから



「…いのおさん、本当、ごめん、俺…ずっと、あなたのことそういう風に見てた、気づいたら、そうだった、」



「…どういうこと…?」



また強く俺を抱きしめて、互いの顔が見えないようになった。でも声はクリアに聞こえる



「…1人でしたこともあるし、…この前家、来たときは、お酒飲んでうまいことしちゃおう、とか、思ってた」



いつもとは違う、消え入りそうな声。
なにこいつ、ド変態じゃん、
爽やか青年に見えて、中身は意外とアレなんだな



乱れた前髪からのぞく瞳はまっすぐで、嘘をつくことなんて知らないかのよう



「…ホテルで、俺が抱いたのは女の子じゃなくていのおさんだ、って、思っちゃってた」



……バカじゃねえの。
そんなに俺のこと好きかよ。 女と間違えるほど?


「俺、オカシいの、」



また見つめ合って、困ったような表情。こいつ、本気だ



「俺が求めてるのはいつだって、いのおさんだよ、」



どうしてこんなにもストレートなの、こんなの、俺の方が歪んでて、最低なのに。



ストレートすぎて子供っぽい。
この間、大人なキス、されたけど全然だね。



「ふ…、でもさあ。俺のほうが、好きかも」



そんなに俺のことが好きなら、しょうがない。さっきまでの弱気な自分と怒りはどこかへ。相手の気持ちと自分の気持ちが絡まった途端に、余裕ぶっこきたくなる



俺の台詞に目を丸くした長身の首に腕を回して、絡めるように口付けた

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作品ジャンル:恋愛
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マリコ(プロフ) - YUTUさん» コメントありがとうございます、読んでいただいてありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです!( ; ; ) (2016年4月11日 18時) (レス) id: bd2eb34464 (このIDを非表示/違反報告)
YUTU(プロフ) - 作品名がうろ覚えでやっと見つけて読めました~。すみません…おとなのinちゃん素敵でした~完結おめでとうございます。 (2016年4月11日 16時) (レス) id: 56dd1788e9 (このIDを非表示/違反報告)
マリコ(プロフ) - 青羽さん» コメントありがとうございます!ずっと気になってたなんて嬉しいお言葉…!ありがとうございます( ; ; )!短編のほうも読んでやってください! (2016年4月3日 10時) (レス) id: bd2eb34464 (このIDを非表示/違反報告)
青羽(プロフ) - 完結おめでとうございます!ずっと展開が気になってやきもきしていたので、ハッピーエンドでうれしいような、終わってしまって寂しいような・・・短編も楽しみにしています! (2016年4月3日 9時) (レス) id: 0dde14b42b (このIDを非表示/違反報告)
マリコ(プロフ) - (名前)しょうさん» コメントありがとうございます!そう言っていただいてすごく嬉しいです…!短編のほうになると思いますがこれからも読んでやってください( ; ; )! (2016年4月1日 8時) (レス) id: bd2eb34464 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マリコ | 作成日時:2016年3月11日 22時

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