あふれて、波打つ。 ( ytin ) 完

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.








「えっ…これ、」




大ちゃんが嘆きながらスマホの画面を俺たちに見せると、高木は興味を示したように覗き込んでるけど光は、





「い、いのちゃん！」





俺の隣で必死に俺としゃべろうとしてる





俺は別にそんなの興味なかったから、まわりのお気楽さんたちのマネして思いっきりジョッキを傾けていたんだけど





「なに、光わざとらしい」



「あ、いやぁ、…」





本気で困ってる、光
なにその大ちゃんのスマホにはなにが写ってるの！





「大ちゃん何、見せて」



「だめ、いのちゃ、、ん」



「ほい」




、



「…え」






見なきゃ、よかった






.






「…」



「…」



「…ねえ、何？？」




「たかき、ごめ、」



さっきから空気が悪い
高木、お前はなにも知らないんだよね
大ちゃんは光にちょっと怒られてるし。





大ちゃんも普通のノリで話題にしただけなのに。みんなは悪くないよ、ごめん、俺が勝手な男だから





「…ごめんね、帰るわ」




「あ、…うん」





高木は終始何もわかってなかったようだけど、多分、このあと光が話してくれると思う





「ごめんて！大丈夫だから。みんな飲みすぎんなよ〜、またね！」





できるだけ場の空気を明るくして帰ろうと努めるけど、きっとみんなには空元気に見えて逆効果かなぁ

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