“王子×悪魔”【赤】

＊32.☆ ページ33

緑side


Aちゃんをつれてシゲと自分の実家にやってきた、

家にいないシゲがいる場所に検討はついていたのでそこへ向かった。





小さい頃、シゲや柚季とよくきていた高台




緑「シゲ...」


そう呼びかけても反応がなかった



横に座ってもうつむいたままのシゲ



緑「相変わらず、景色ええなぁここ。」



赤「...........。」



緑「サヨさんも元気でよかった。

柚季も元気なんかな...」



赤「.......やとええけどな。」



柚季の名前を出すとやっと口を開いたシゲ



緑「そろそろ前向かんと、

シゲがここに来て泣いたって。
くよくよしたって柚季は帰ってけえへんで」



赤「わかっとる。
そんなことはわかってんねん...っ」



またうつむいて強く拳を握るシゲ



緑「またそうやって泣く。

柚季は帰ってけえh「そんなことは、わかってんねんっ！」


掴みかかって来たシゲ

危うくバランスを崩して倒れるところやった



赤「なんでっ、
あんとき止めへんかったんやろって...っ。

俺が助けとったら柚季は今も一緒に居れたっ」



ボロボロと大粒の涙がシゲのから溢れ落ちると同時に俺の服を掴む手にも力がこもった



赤「なんで...っ、

好きやったんにっ....、あんなにっ....」


俺をゆするようにして叫び出した



緑「落ち着けって、」



赤「なんでやねん...っ！」



ここの高台は、柵が低いため簡単に越えられてしまう




「落ち着いてくださいっ！」


事態を察したのか、
後ろの方にいたAちゃんが駆けつけてシゲの腰あたりを掴もうとしたが...



((ゴスッ！



「ゔ...っ！」



緑「Aちゃん！」



「たぁ...」



緑「大丈夫？」







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