14歳の秋 ページ2
ー時は14歳ー
中学の秋。
「大毅ーーーーーーー!!待って！」
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俺は朝が強く登校時は俺がいつも先を歩いてた
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「はぁっ、はぁっ、もう待ってって言っとるのに」
俺は立ち止まり振り向くと、トレンチコートのボタンがバランス悪く付けられていて慌てたのだろう、（人2）らしくて思わず笑みが溢れる
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「間に合うかなぁ……」
時間を気にしながらも俺はボタンを締め直す
大毅「ボタンアンバランスやでちゃんとし」
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「へへっ、大毅が直してくれるでしょっ?」
かわいい、かよ。
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大毅「アホやなほら行くで」
俺は（人2）の手を握り、走り出して学校へ向かう
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．
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ガラッ
（人2）が教室のドアを開ける
「ハァッ、間に合った。」
大毅「なんとかな、、」
．
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敦子「朝からほんま仲良しやなー」
「敦子、」
敦子は（人2）が中学一年の頃からの親友らしい
．
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「からかわないでや、幼馴染でただ近所に住んどるだけやしっ、」
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敦子「ふーん」
．
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大毅「……」
幼馴染、その一言が俺にとって胸が傷んだ
ただの幼馴染で終わらせたくなかった。
そう思うのは俺だけなんやろか。
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．
愛海「ちょっと、重岡くんには手を出すなって言ったでしょ」
「手出してませんけど?幼馴染ってだけです」
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愛海「重岡くんはわたしのなんやから手出さへんでね」
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愛海「重岡くん、明日から私と登校しない?」
大毅「……」
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俺は構いたくないし、無視してそのまま
教室から出た
愛海「ちょっと、重岡くんっ！！」
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敦子「ぷっ、」
「笑っちゃ可哀相よ」ﾋｿ
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．
愛海「今笑ったでしょ」
あー、八つ当たりきたよ
敦子「は？気のせいちゃう?」
愛海「あんたね」
先生「安西、席につけ」
クラスから笑い声が出たのは言うまでもない
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作者名：あかね | 作成日時：2020年11月13日 13時
