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俺は勢いよくドアを開けると柵の前までその子はもう立っていた。
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赤「や、やめろっ!!」
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「……………」
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彼女は顔を前髪で隠してるのか顔が見えへん。
そんなとき、風が強く吹いた
ー…ビュッ
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赤「うぁっ…」
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そんな時やった、前髪が風で浮き、彼女の顔が少し見えた
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赤「…………美人やん…………」
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一瞬やったけどその目はめっちゃきれいで
肌も白くて、鼻も高かった。
きれいなのに、なんで隠すんそんな謎が生まれた
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赤「な、なぁ?まずそこから離れへん?」
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俺はゆっくりと前に進んだ。
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「来ないで!!」
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赤「!!」
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「死ぬんやから……何もかも…終わりにするん」
赤「…っ、あかんって…な?」
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俺が止めるように手を伸ばすと
彼女は足を前に出した
そう、柵を超えたのだ。
赤「…ちょっ、やっ…」
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俺は声を出し、思わず柵を超えた
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赤「やめろって!」
「…………」
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彼女は一瞬俺の方を向き、また顔を反らした
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赤「ほんまにっ、あかんって!!」
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ー…ガバッ
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俺は何を思ったのか、彼女を勢いよく抱きしめた
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「…………えっ………?」
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赤「死ぬな!!死んじゃだめだ!!」
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「…………ふふっ、」
赤「………え?」
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「馬鹿じゃない…?見ず知らずの女を助けるなんて」
確かに、バカかもしれん…でも俺は見捨てられへんかった
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警備員「そこで何してる!?降りなさい!」
そんなことしてると、警備員と神ちゃんが屋上に来た。
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作者名:愛莉 | 作成日時:2020年10月16日 15時