第29話 ページ29
としみつside
と「…なんで俺の許可がいるの?
好きにしたらいいやん」
てつやの告白に、
あからさまに動揺してしまう俺。
動揺を隠そうと少し笑うけど、
余計動揺して見えて逆効果だ。
て「…としみつはどう思ってんの」
また同じ質問をされる。
適当にはぐらかそうと思い、
何かを話そうとすると、
それを読み取ったように、
てつやは言葉を続ける。
て「Aがどうとか、じゃなくて。
としみつがどう思ってるか、ってこと」
俺がー…
どう思ってるか?
『としくん!』
『としくんが私の生きがいだよ』
そんな時に思い出されるAの笑顔。
俺はー…
俺は
と「………好き
俺も…Aが…」
俺がつぶやくようにそういうと、
てつやは満足そうにニコッと笑う。
て「…だろーなと思ったよ!」
と「え?」
て「俺はとしみつのその言葉が聞きたくて好きだって嘘ついたの!世話やかせんなよ〜!」
てつやはそう言って笑った。
そして俺の肩を組む。
て「俺はAがどう思ってるか、なんて俺にはわかんないけど、としみつはその思いを大切にしていいと思うよ。しかも、俺の知ってるAは好きじゃない相手に体許すような人じゃないと思うけど?」
…あのAの言葉には
何か意味があるのか?
Aは
俺の知らない何かを抱えているのかもしれない。
花火大会のあの涙も
飲み会の後の夜も。
と「てつや…ありがとう。お前…いいやつすぎ」
て「そりゃ、どーも」
と「…また飯行こうぜ。今日は帰るわ!」
俺はそう言って荷物を持ち、
てつやにじゃ、なんて言いながら手を挙げててつやの家を去った。
ーーーーーーー
てつやside
としみつが帰った後、
大きなため息をつく。
「てつやお疲れ」
その声に驚き、
顔を上げると
そこにはりょうがいた。
て「…え、なになに」
り「…全部聞いてた」
て「なんだ、聞かれてたのか」
り「…いいやつすぎ(笑)」
りょうはすべてを見透かしたようにそう言った。
…りょうにはなんでもお見通しってか。
て「…俺って結局…としみつのこと好きなんだよなあア」
俺がそういうとりょうは大笑いした後、
俺を飲みに誘ってくれた。
り「奢るよ」
俺はりょうの言葉にノリノリでついていく。
…俺…
なんだかんだメンバーが好きなんだわ。
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のえる(プロフ) - yuさん» いつも楽しみに待ってくださってありがとうございます!!とっても嬉しいです!思った以上に忙しくて中々更新できませんが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです(*^-^*)よろしくお願いします! (2020年5月16日 2時) (レス) id: 0d68e0383d (このIDを非表示/違反報告)
yu(プロフ) - 久しぶりの更新待ってました(*^ω^*)あーーー早くより戻って欲しいです!! (2020年5月15日 0時) (レス) id: df3db5a4e0 (このIDを非表示/違反報告)
のえる(プロフ) - Knymal01さん» コメントありがとうございます!ご指摘ありがとうございます!自分がりょうくんって呼んでいるのと混ざってしまってました汗すいません!これからも見てくださると嬉しいです!よろしくお願いします(^O^) (2020年5月6日 8時) (レス) id: 9b3ba404a6 (このIDを非表示/違反報告)
Knymal01(プロフ) - 更新楽しみにしてます!気になるとすればとしみつ、りょうくんのこと君付けしない気がしてます、、! (2020年5月6日 1時) (レス) id: 437d9bd777 (このIDを非表示/違反報告)
のえる(プロフ) - yuさん» コメントありがとうございます!嬉しくって何回もコメント読んでしまいました!(笑)もう少ししたら一気にお話あげていこうと思ってますので、少々お待ち下さい!これからもよろしくお願いします(o^^o) (2020年5月6日 0時) (レス) id: c1cd8db9a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえる | 作成日時:2020年5月1日 0時