リスタート。【としみつ】

第28話 ページ28

としみつside





撮影も終わって、
てつやん家でぼうっとする。


俺があまりにも元気がないからか、
あの夜のことは誰も何も聞いてこない。



撮影も思うようにいかんくて、
頑張って笑ったつもりだったけど
うまく笑えてるか心配だ。


続々と帰っていき、
てつやの家に俺とてつやの二人になる。


俺は高校の時からずっと、
なんかあるとてつやのところに行く癖があるんだよな。
高校の時も何回も世話になったなあ、なんて。





て「なんか飲むー？」



てつやは気をきかせてくれてるのか、
冷蔵庫をのぞき込みながら俺に話しかけてくれる。



と「…なんかちょーだい」


俺がそういうと、
てつやは俺の頬に冷たいペットボトルを当てる。


つめてっ


その冷たいペットボトルを見ると、
ポカリスエットだった。



…ポカリかよ。



と「…センスなさすぎだろ」

て「うっせ。持ってきてやっただけ感謝しろよ」



そう言っててつやは俺の隣に座る。


て「…で？なんかあったの？」


と「…んー…。なんて言ったらいいかわからんけど…。最後までできんかったんよね」


て「あらま。としみつの童〇が出ちゃった？」



てつやは手を顔の前にして、
あからさまに驚いた顔をする。


と「…ちげぇよ。」


…でもー…
なんでー…


Aはあんなこと言ったんだ？


ずっと考えるけど、答えは出なくて。





て「…で、としみつはAのことどう思ってんの？」



どうー…？
どうって…



てつやの質問に少し戸惑う。



…好きかどうか、


俺の中でそういう問題じゃなくて、
Aが幸せになるために
俺はAを好きなる資格なんてない。


そう思ってる。




て「…俺、Aに告っていい？」

と「え？」




どういうこと？
てつやがAに告白？

なんかAに秘密にしてたことがあって、それを告白するってことか？なんて死ぬほどつまらんことすら考えてしまうくらいに驚く。


告白って
普通に考えたらー…



て「好きなんだよね」




やっぱりそうだよな。

ずっと気付かんかったけど、
飲み会にA誘いたいって言ったり、
連絡先知ってたりしてたもんな。



…Aはー…





どう思ってるんだろう





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本当にゆっくり更新ですいません！
50話以内には終わる予定です！
完結に着実に向かってますので、
最後までお付き合いよろしくお願いします！

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