リスタート。【としみつ】

第22話 ページ22

てつやside



ゆ「ねえ〜久々にみんなで今から飲みに行かん？」


撮影終わり。
明日は休みということもあり、
みんな結構乗り気だった。


もちろん俺も。



り「いいやん！行こうよ」

と「どこ行くよ！」



案外みんなノリノリでサクサクと決まっていく話し合い。



り「男6人で飲み会は暑苦しすぎん？(笑)」


りょうがいきなりそう言いだして
みんなが笑いあう中、
俺はふと思いついたように声を上げる。



て「A呼ばない！？」



俺は空気が読めない奴かのように
周りは静まり返る。


隣の虫さんからは
こいつ何言ってんの？って顔される始末。


りょうは笑いをこらえるのに必死で、
他はみんな驚いたように俺を見ている。


…としみつもこの前で飲み会でだいぶ普通に話してたし…
時効かな、と思ったんだけど。

それに…







…俺がただ呼びたくなった…

それだけの理由なんて
言えない…



そんな空気の中、一人笑い声をあげるやつがいた。


としみつだ。



と「いいやん！呼ぼう！」


その返事にも驚く一同。
もちろん俺も今までにないくらい驚く。


し「としみつがいいなら全然呼びたいけど！」

り「俺はもちろん賛成」




と「大丈夫！俺はもうAと友達以外の何者でもないから。」

虫「…としみつ」


虫さんはなぜか心配そうにとしみつを見つめる。





ゆ「…てか、てつや急にどうしたの？」

て「え！いやなんとなく！おもしろいかなって！
　 俺さっそく電話してくるわ」


…俺も頭おかしいよなあ、なんて


俺がそう言って電話をかけようとする。
すると急にまたとしみつが口を開く。


と「…てつやってAの番号知ってんの？」


急に真面目な顔になるとしみつに少し驚く。



て「え…？うん」


でもそのあとすぐに笑顔に戻って、
と「じゃあ連絡よろしく！」
なんて言って今日どこに飲みに行くかの話に戻る。




ーーーーーーーーーー


そして電話をかけるが、
何度コールしてもAは出ない。


いつもはすぐ出てくれるのに。
忙しいのかな？



留守番電話に接続され、俺はリビングに戻った。


て「留守電だったわー」

ゆ「また後で呼んだらいいし、とりあえず飲みに行こう！！」


ゆめまるはノリノリでそういうと、
みんなもそれにつられるように俺の家を出た。

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