ep.10 ページ10
―――――――――――――――
気がつくとマンションまで着いていた。
マンションまでは恐らく課長がタクシーで連れてきてくれたんだろう…また嫌味を言われるのが目に見える。
足元さえもフラフラでぼやけていて、足が5本あるように見えた。
「…ぅあぁ」
呂律も回っていない。頭の中には何も無くて
ただ歩いて…早く帰って寝たい。
明日は休みだから…きっと良くなるはず
全部綺麗に無くなればいいのに
「…鍵」
部屋の前まで着くと、鍵をカバンから取り出して鍵穴に近づけた。
しかし手がブレて鍵が刺さらなくない。
「な…んで…」
ガタガタ震えて、視界も歪んで一向に開かない
歪む…全てが…
なんでこうなったんだろう、私の人生…どこから間違えた？
どこから取り返しがつかなくなったの？
こんなのが…私の人生だっていうの？
分かっていても、どうしても普通の幸せを望んでしまう
なんだか情けなくて涙が出そうになった…。
「…っ」
―――――――――――――――ガチャ
隣の家のドアが開く音がした。
渉「…A？」
この声は…真田さん？
夢かなんか？だってこんなに都合良く来てくれるわけない
ヒーローじゃあるまいし
「私…本当にばかみたい。辛い事を続けなきゃ生きていけないなら、消えちゃいたい…」
素直にこう言えたら、どれ程楽なんだろうか
渉「ほんと、ばかだな…」
暖かい…何かに包まれているみたいだ。
渉「消えるくらいなら、俺がもらってやるよ」
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るさこ - セピカさんやはり今回もよかったです!涙腺が崩壊しています…こんな世界に生まれたいです〜働いているところがあんな人だったいいのにと思いながら見させていただきました!がんばってくださいね! (2022年6月20日 19時) (
レス) @page24 id: 1969410d58 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - 毎回神すぎてセピさんの小説が本当に大好きです！！いつもありがとうございます^_^ (2022年3月24日 23時) (レス) @page24 id: 3475edfef8 (このIDを非表示/違反報告)
む ち ゃ ん @ 元 殿 厨(プロフ) - 夢主ちゃんかわいいかよ……セピカさん天才です…… (2022年2月19日 23時) (レス) @page14 id: 4a3c39abd7 (このIDを非表示/違反報告)
ooooooooo - 続き待ってます！ (2022年2月19日 21時) (レス) @page11 id: 5ba6c307c9 (このIDを非表示/違反報告)
む ち ゃ ん @ 元 殿 厨(プロフ) - セピカさん新作おめでとうございます!!セピカさんの世界線、ひとつきりではなくて様々な世界線が広がっていて、ファーストキス読んだ後にセカンドキス読んだり、新作読んだり…読んでてすごく楽しいです😢毎日お話何かしら読み返してます😢 (2022年2月17日 20時) (レス) id: 4a3c39abd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セピ
| 作成日時：2022年2月16日 23時
