チョコレート・シガー【名前変換オリジナル】

ep.last ページ23

バレンタイン、こんな日に貴方は…

私といてくれるんですか。









渉「今度社員に紹介するから、覚悟しとけよ〜」


「か、覚悟…？」





渉「うちの社員うるせぇから笑」


「あはは、楽しそうじゃないですか笑」








真田さんはもう一本タバコを咥えた。





「また吸うんですか？」


渉「俺、嬉しい事あったらタバコ吸うんだわ」








またそうやってドキドキさせる事言うんだから…







渉「Aも吸う？」



「じゃあ1本だけ…」







私はタバコを1本受け取った。
吸ったことも無い銘柄だったけれど









「あ、ライター無い…」


渉「ここ、使えば？」










そう言って真田さんは私の首の後ろを掴み、ぐいっと引き寄せてお互いの咥えたタバコに火をつけた。





「…っ！！//」


渉「着いたろ？」



「はい…//」






本当に…変な人なんだから




タバコの苦い香りが頭に回る。
私のとは味が違う…ほんの少し甘い




煙の匂いも、真田さんの匂いがする。











渉「なんか初めて会った時と別人みたいだな、表情コロコロ変わって面白いわ笑」













真田さんに出会って、色んなことが巻き起こった。
そのどれもが新鮮で楽しかった。



少し大人で少し子供

そんな真田さんの事をいつしか想っていた。








私は自分が嫌いだった。

でも今は…真田さんが優しくしてくれた私を大事にしたい










「確かに、今の自分の方が断然好きです笑」











バレンタインデー、女は時々別人になる。




新しい扉を開いてみたり、飛び込んでみたり
ほんの少しのきっかけで世界は大きく変わる。



















渉「俺もお前のこと、結構好きだわ笑」








「…え！？///」



















甘くて苦い大人の時間



きっと私は、この日を忘れる事はないだろう















┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈END。

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