チョコレート・シガー【名前変換オリジナル】

ep.22 ページ22

渉「仕事無いなら、ウチくるー？」




…え









ぇぇえええええぇぇえええええ！？！？！？！？




真田さんの会社に！？！？！？







「ちょ、ちょちょ！待ってくださいよ！？」



渉「はー？」



「嬉しいですけど、急で…」





渉「じゃあ考えといて？」








私なんかでいいの？

っていうかどうして急に…












「あ、あの…同情なら遠慮します」






渉「は？自分で辞めたやつに同情なんてしねぇよ」




「す、すみません…」









そうですよねーーーー


ってじゃあなんで私を…








渉「ははっ、別に変な意味は無いけどさー」











その時だった、丸くて大きな月が…真田さんの瞳に映った。












渉「俺がこんなんだから、良かったらAが支えてくれ」









これからもそばにいたいって思っていた。
もっと知りたいしもっと近くにいきたい




私の全部は、貴方が変えてくれたから











「はい…！」






渉「おー、じゃあ俺からもバレンタイン」




「え？」








真田さんは小さな箱を私に渡した。
可愛くて高級そうなお店のやつ








「マカロンですか！」


渉「うん、好き？」




「はい、めっちゃ好きです」





渉「なんかAが好きそうだから買っちゃったけど、渡せてよかったわ笑」










人生で初めて、バレンタインを渡した。

そして初めてバレンタインをもらった。





何もかも…空っぽな私を変えてくれる








真田渉は不思議な人だった。

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