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『あ〜〜、やっぱり落ち着くなぁ』
「さっきまでマウム王国の話ばっかりだったのに？」
『それとこれとは別！』
旅行から戻ってきて、久しぶりの我が家(城)。
リビングルームでソヌオッパとお茶会をしながら土産話に花を咲かせた。
お花畑がすごく綺麗で、ソヌオッパにも見せたかったなとか、見たことないお洋服がいっぱいで、ソヌオッパ絶対好きだと思うよとか。
そんな話をしてみても、ニコニコしながらもどこか上の空なオッパ。
『もう、ソヌオッパ話聞いてる？？』
「…もうだめ、我慢の限界！僕は恋の行方が気になって仕方ないんだけど？！」
『コイノユクエ…？』
「はぁ…姫にも分かるようにいうなら、ジョンウォン王子と仲良くなれたのかってこと！」
ソヌオッパは肩をすくめてやれやれと言った表情で紅茶を1口飲んだ。
『ジョンウォンオッパとは勿論仲良くなれたよ？オッパも私と仲良くしたいって言ってくれて…。あ、でも意外に、オッパは寂しがり屋なのかな？ニキの話はしちゃだめなんだよね。』
「へぇ…ジョンウォン王子って独占欲強いタイプなんだ。」
『次ニキの話したらEN王国に帰って来れないところだったよ〜』
「誰に俺の話をしたら帰れないって？」
「あ。」
ソヌオッパが私の後ろを見て固まった。
ぽん、と肩に手を置かれて、私は聞き慣れた声の方にぎこちなく振り返る。
「Aおかえり。で、どこの王子と仲良くやってるんですかね？」
『た、ただいまニキ…』
絶対分かって言ってるじゃん…！聞いてたじゃん！
経験から分かる。これ絶ッ対拗ねてる時のニキ…！
「やー、思春期ニキ。余裕がない男は嫌われるよー？」
「ソヌヒョンは黙っててください。」
『あ、ニキお土産！お土産買ってきたから！ジョンウォンオッパが美味しいって教えてくれたクッキーでね…』
「………」
「Aめっちゃ火に油注ぐじゃん、ウケる」
お菓子で釣るのは悪手だったか…？！
どんどん悪くなっていくニキの機嫌に焦る私。
やばい、頭が全然回らない。
『あー、わかった！ニキもジョンウォンオッパと仲良くなりたかったんだね？！それなら早く言ってよー！』
「はぁ…なんでそうなるわけ…」
「ニキや。うちの姫はポンコツだから、そんな生温いアピールじゃダメだよ。」
「ソヌヒョンは誰の味方やってるんですか？」
「僕はもちろんAの味方だけど？」
私って今軽くディスられてた？
ニキとソヌオッパの会話に着いていけないんですけど…
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作者名：はるひ | 作成日時：2022年11月13日 21時
