EN王国のお姫様 (ページ27)

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『えっと、仲良く…？私もしたいですよ？』

「どんな風に？」

『たくさんお話して…あ、こんな風に定期的にお泊まり会？もできたらいいですね！』

オッパ達も一緒に、みんなでワイワイ話すのも絶対楽しいだろうな、と想像していると、ジョンウォンオッパが腕の力を一層強めて私の肩に顔を埋めた。

「うーん、僕はそれじゃ足りない…みたい。僕はAとそれ以上に仲良くなりたいって思ってるから…」

『それって…』

どういうことですか？と聞こうと後ろを振り返ろうとした時に、イヤリングが揺れてオッパの髪に触れた。

「このイヤリング…1番上の棚に入っていたやつだね。お気に入りなの？誰かから貰った？」

『あ…これはニキから誕生日プレゼントに貰ったもので、お揃いなんです。なんか、お守り？魔除け？とか言ってて…』

「へぇ…牽制のつもりなのかなぁ。」

ジョンウォンオッパの声が一瞬低くなって、身体が固まる。
そのままじっとしていると、イヤリングを付けている耳にふっと息を感じた。

『へ…？』

耳をかぷり、と甘噛みすると、そのまま唇を首筋にはわせて１箇所でぴたりと止まる。
すぐにピリッとした甘い痛みを感じて、目をぎゅっと瞑った。

「牽制ならこれくらいはしなきゃね…？」

『な、なにしたんですか…！？』

とにかくとんでもなく恥ずかしいことをされたことはわかるけど…！

「僕って結構嫉妬深いみたいだから、不用意な発言は危険だよ。」

『…っ、ニキは幼なじみです…！』

「もう、ニキニキってうるさいよ。次言ったら…そうだなあ、僕のお城に閉じ込めちゃおうかなあ。」

『えっ？！』

「はは、冗談だよ。寒くなってきたし帰ろっか。」

ジョンウォンオッパならやりかねない…何故かそう感じさせる雰囲気があって、すごく心臓がドキドキした。
オッパは寂しがり屋…というか、独占欲が強めなのかな…？
友達同士でも、あの子と1番仲良しなのは私だから！みたいな喧嘩があるそうだし、それくらいオッパは私と仲良くしたいって思ってくれてるって自惚れていいんだろうか。

ジョンウォンオッパは何もなかったように来た道を戻ろうと手綱を握った。
とにかく、ニキと幼なじみって言うのは地雷？みたいだから気をつけよう…。