〜第119話〜姉に似ている ページ26
A｢待って...あの光は...
あそこにいるのは...ジュリエット...｣
ロミオのセリフを読み終わると麻衣さんは空を見上げながら
麻衣｢夜空の星達が...皆微笑んでいるぅ...
暗い夜の出会いを祝うかのように..
その名はロミィオォ...どうして、ロミオなの...
お父様と縁を切り...その名を捨ててぇ...
それならせーめて...私をあいーして...
私をキャピュレットの...名前を捨てるから...｣
A｢.....｣
麻衣｢....如月さん？次のセリ...!?｣
A｢....あっ、ご、ごめんなさい...!
....変ですよね...急に泣き出すなんて...｣
麻衣｢...はいっ、どうぞ｣
麻衣さんは私にハンカチを差し出してくれたのを受け取った
A｢....ありがとうございます｣
麻衣さんは私のとなりに座り
麻衣｢どうしたの？歌を聞いて泣き出すほど下手だった？｣
優しく笑う麻衣さんに私は首を横に振った
A｢...違うんです....
麻衣さんが私の姉に見えてきちゃって..｣
麻衣｢...お姉さんに...｣
A｢...私の姉もミュージカルが大好きで
よく私の前で歌ってくれました...
泣き止んでくれたら、いっつも歌ってくれて...
その麻衣さんの姿がだんだん姉に見えてきちゃって....｣
私の声は話せば話すほど声が震えていった
麻衣｢...そっか...｣
A｢....ちょっと訳ありで今は一緒には暮らしてないのですが...
でもっ、優しくて大好きだったんです....
もう全く会ってないから、どんな顔だったかも....｣
麻衣｢...じゃあ、今でもお姉さんのことは...｣
麻衣さんが何かを言いかけた時に
｢Aさーんっ!｣
と私に手を振るのは顔にあざやジャージが汚れているたちむーの姿だった
A｢たちむー...｣
私は涙を拭き取って、土管から降りてたちむーの所によると
A｢どうしたの、そのあざ....｣
立向居｢あっ、特訓でちょっとタイヤにぶつかっちゃって...
あっ、そんなことより！母さんが心配してましたよっ、早く帰りましょう｣
A｢あっ、ごめん...それじゃあ麻衣さ...
...ってあれ...｣
後ろを振り返ると麻衣さんの姿がなかった
立向居｢...さっきの美人の女性なら、森の中の方に歩いて行きましたよ?
あっ、もしかして俺邪魔しちゃいましたか...?｣
申し訳なさそうにするたちむーに対して
A｢あっ、ううんっ、そんなことないの...
さっ、帰りましょう｣
私はたちむーの隣を歩いて今日あったことを会話しながら一緒に帰った
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kendomorka(プロフ) - このお話すごく好きです！番外編のアウターコードもすごく面白い！今の段階からアレス編が楽しみです！更新待ってます！ (2018年11月8日 19時) (
レス) id: 70ccac78bc (このIDを非表示/違反報告)
?桜咲?(プロフ) - 続きがきになります！！できるようになったら更新してください!!! (2017年12月31日 19時) (レス) id: 0122eee81d (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 凄く良かったです！続きがすっごく気になります！今、大変な時だと思います…。進路が思ったように行けるように応援しています！そして、更新待ってます…！色々、頑張ってください！ (2017年7月12日 21時) (レス) id: 48839c7b9d (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 柑橘系さん» コメントありがとうございます!!これからも頑張らせていただきますのでよろしくお願いします!!(*´-`) (2017年3月4日 21時) (レス) id: d7f52be315 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 奈都(´・ω・｀)さん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです!!これからも頑張らせていただきます(*´-`) (2017年3月4日 21時) (レス) id: d7f52be315 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2016年12月16日 18時
