１０１話 ページ32
あ「ただいま・・・みんな・・・。」
ローグタウンをでて数日後
私は故郷「ルナ島」に着いた。
九年前と全く変わらない風景。
当たり前だ・・・。この島の時間はあの日から動いていないも同然なんだから。
変わったことといえば・・・
あ「人がいない、か。」
村の中心にある広場に行くと、大きな石碑があった。
海軍の人達が作ってくれたみたいだ。
あの日、殺された人達の名前が刻まれていた。
一つ一つを指でなぞりながら、思い出す。
酒屋のおばさん・・・村長・・・優しかった漁師のお兄さん・・・
あ「みんな・・・殺されたんだね。私のせいで・・・」
じわりと視界がにじむ。
友達の名前もあった。
リンカ、ユーリ、レイン、ハルト・・・
小さい頃はみんなでよく将来の夢を語り合った。
＿＿＿＿＿＿＿＿
あ「ねぇ、みんなは将来何になるの？」
「私はお花屋さん！」
「オレは海兵。」
「あたしはお嫁さん、かな・・・///」
「僕は作家になる。」
「Aは何になるの？」
あ「私は・・・決まってないよ。でも・・・
みんなを守れるような強い人になりたいな。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
生きていたら・・・みんなはそれぞれの夢を叶えていたのかな。
あ「何も・・・誰も・・・守れなかったね、私。
ごめん・・・ごめんね・・。」
私は何も守れていないよ・・・自分さえもろくに守れない。
守られてばっかりだ。
石碑に花を添えて、森の奥にある自分の家に向かう。
やっぱりここも変わってない。
なにもかわらない、小さな私の家。
扉を開けながら、わざと昔みたいに挨拶をした。
あ「父さん・・・母さん。遅くなってごめんなさい。
ただいま！」
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クローバー - 初めまして！いつも楽しく読ませて頂いてします。わざとでしたら申し訳ないのですが、「危険分子」ではなく「危険因子」だと思います…。 間違っていたら申し訳ありません！ (2017年10月1日 21時) (
レス) id: acfcc66616 (このIDを非表示/違反報告)
シエラ(プロフ) - はるるさん» ありがとうございます！２２日から夏休みなので、少し待っていただくことになりますが・・・。頑張りますね！！！ (2014年7月5日 15時) (レス) id: 2860686444 (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 殿堂入りおめでとうございます！(≧ω≦)大量更新頑張ってください！楽しみにしています！ (2014年7月5日 0時) (携帯から) (レス) id: adc02d7ff8 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎ぴん(プロフ) - ありがとう！ (2014年6月8日 19時) (レス) id: af10e4bdcc (このIDを非表示/違反報告)
シエラ(プロフ) - 黒兎ぴんさん» 分かりました！今からネタを考えてきます（＾＾） (2014年6月8日 10時) (レス) id: 1618c520d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シエラ | 作成日時：2014年3月2日 9時
