七つの大罪の男性陣と恋をした。 (ページ44)

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20000hit記念！学パロページ44

｢よう！...おい、ゴウセル。本ばっか読んでないでAを、手伝ってやれよw｣

｢A。大丈夫？オイラが手伝おうか？｣

｢ばーか♪キングに届くわけ無いだろ♪｣
先輩達はそう言うと私の元へ歩いてくる。

｢あ、大丈夫です。ありがとうございます。｣
そう言うと私は手に持った本に目を向ける。

ここは五十音順で並べられている。
私が今持っているタイトルの最初は“め”だ。
だけど１番上。私の背じゃ到底届かない。

私は後ろで騒ぎ始めた先輩たちを見る。
バン先輩なら...届くかな？

そう思い、先輩に声をかけようとしたその時。

[お前ら騒ぎすぎだ。図書室は静かに読書を楽しむ場所。出ていってくれ]
と彼の声。
すると、先輩達は“じゃーなっ”と言い帰っていく。

いや...あの...手伝ってくれるって...(´･ω･`)
私は本どうしようかなともう一度手に持っている本に目を向ける。

根性だ！
と心の中で気合を入れて
かかとを上げて棚の一番上まで腕を伸ばす。
｢あ...とすこ..し｣
そう言って最大までかかとを上げる。
つまりはつま先部分でしかたってないわけで姿勢を崩したら終わるだろう。

私はそれでも届かない。

困っていると、後ろから手が伸びてきた。
その手は、私が持っている本を取ると
その本を棚に戻した。
私はびっくりしてつま先立ちをやめて
後ろを振り向くと、そこには彼がいた。

｢ありがとうございます。｣
私がそういうと
[ああ。]
と言って違うとこの整理をはじめた。

私はその様子を見て
違う所の整理をする。

いつの間にか、窓からオレンジの暖かい光が差し込む時間になっていた。
私がその光に見とれていると
ガラガラ
とドアが開く音がした。
それと同時に
｢ゴウセルっ！｣
と明るい声がした。
その声の持ち主は...ディアンヌ先輩。

ディアンヌ先輩は、4人の先輩の誰かと付き合っているんじゃないかなんて噂がある。
誰と...だろう。もしかしたらゴウセル先輩...？
そう考えていると、2人の会話が聞こえてきた。

｢ゴウセル。まだ帰らないの？｣

[ああ。本の整理がまだ残っている]

｢そっか。なら先帰ってるね？｣

[了解した。]

｢じゃあ、頑張ってね！｣
ディアンヌ先輩はそう言うと
ガラガラ
とドアを閉めて帰って行った。

私はそれを聞いて、
やっぱゴウセル先輩...なのかな。
と肩を落とす。
すると、
[A。もう帰っていいぞ。あとは俺がやる。]
と先輩の声。
｢あ、大丈夫です。｣
私はそう言って本棚に本をしまう。