七つの大罪の男性陣と恋をした。 (ページ42)

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教室に入っても、声は止まらない。
Aちゃんかわいいよなぁ、今日も
やっぱり完璧だよな。

私は廊下にたまってる人達に微笑む。
そして、いつものように音楽を聴く。

＿♪なりやまぬ愛を叫ぶよ♪＿

最近はいきもの〇かりだとかをよく聞いている。

静かに目を閉じ自分だけの世界に入る。
この時間は唯一本当の自分でいられる時間。

親のことを気にせずにいられる。
私は音楽を聴きながら大好きな本を開く。

しばらくしているとチャイムが音楽をさえぎる。

はぁ...。

私は誰にも聞かれないように溜め息をつくと
１時間目の準備をした。

１時間目は...古文。
＿＿＿＿
午前の授業も、ランチも終わった昼休み。
なぜか一段とうるさい廊下へでる..そこには、ゴウセル先輩がたっていた。
｢ゴウセル先輩？このクラスの誰かにようですか？なら呼びますけど｣
私は首をかしげて聞く。
[あ、いや。Aに用があった。]
と彼は言う。
｢なんですか？｣
私は聞き返すと
[きょう、放課後図書委員の当番だ。と伝えに来た]
あ、忘れていた。いつもそうだ。先輩は私が忘れている時に必ず言いに来る。
エスパー...
と思いながら
｢ありがとうございます｣
といい深々と頭を下げる。
[いや。いい]
彼はそういい教室へ帰っていく。

私も教室へ戻る。何のために廊下へ出たんだか。

でもいいか。先輩と話せたんだし。
そう、あのマゼンタ色の髪の彼。
あの人の事がずっと気になっていた。

＿はじまりは１年生の２学期＿
10月のとある日

｢1年図書委員は居残りで本を運ぶのを手伝ってください。｣
そんなこんなで3階の第３図書室から1階の第１図書室まで本を運んでいた。

｢はい、1年D組図書委員。｣
と言いﾄﾞｻｯと机に置かれた。
分厚い本が15？冊も。
私はそれをゆっくり持ち上げて第３図書室を後にする。

はぁ...もうこんなに持たされるなんて...
そう思っていると階段が見えてきた。

私は下を見ながらも本を落とさないようにゆっくり降りる。
すると、ｽﾞﾙｯと足を踏み外してしまった。

｢えっ...うわぁあ！｣
私は痛みを覚悟して目を瞑る。
ﾄﾞｻﾄﾞｻﾄﾞｻ
と本の落ちる音が階段の踊り場に響く。
が、痛みはこない。
痛みの代わりに温かい温もりが背中と腿に伝わる。私はゆっくり目を開けると１番に目に入ったのはマゼンタ色の髪。
[大丈夫か？]
私がボーっとしていると彼が声を掛けてきた。
｢あ、はい...ところで..あの。｣
私は答えると、少し俯き言葉を加える。
[なんだ？]