七つの大罪の男性陣と恋をした。 (ページ3)

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キング(買い出し) ページ3

｢ふわぁあ...眠いなぁ｣

今はある晴れの日の午後。
私は店で特にすることもないから草原に寝っ転がっている。

流石にこんな天気がいいと眠くもなってくる...

｢おーい。A｣
団長の声だ。サボってるのバレたかなw

｢はーい｣
返事を返すとゆっくり起きて店の方へ走る。

店の前に団長とキングがいた。
｢なにー？団長｣
私は首をかしげて聞くと
｢買い出しを頼む。｣
と言われた。

いやいや、キングの仕事でしょっ！！って言おうとしたら、お前サボってたからな。ついでにキングと行ってこい！と言われた。
ま、店に残ってもやることないしいっか。
と思い渋々はーいと一言残して先に行こうとしていたキングを追う。

キングは珍しく神器に乗ってない。あのふわふわしてる。あれ触り心地いいんだよなー...

町に入ると案外、人が居た。
キングを見失わない様にしなきゃっ！！
とキングから離れないように歩く...
って...あれ...
｢キングを見失った？！｣
え、てゆか、キングが先行った？

でも、キング探した方がいいよね...

_______数分後

私は町中歩き回った。キングは全く見当たらない。
｢もう...キング..どこ...｣
疲れて消えかかった声で言うがキングが出てくるはずもない...

そう思っていると、ﾎﾟﾝﾎﾟﾝｯと肩を叩かれた。

キングかな。と思い
｢キングっ！もう先に行かないで...え？｣
後ろにいたのは
少し強そうな男の二人組だった。

｢きみかわいいね！｣
｢良かったら俺らと遊ばない？｣
など彼らは口々にいう...

｢い...やです。｣
私は震える体を何とか保ちながら言葉を声を振り絞った。

｢え？そんなこと言わずにさー！ねっ！｣
一人に手首を、もう一人に肩をがっちり掴まれた。
どうしよう...怖い...怖いよ。

そのまま人気がないところを通る。

男達は全く離す気配がない。

ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯと足音だけが暗い路地に響く。

キング...
そう心の中でつぶやく。
｢飛び回る鉢っ！！(バンブルビー)｣
神器だっ。それにこの技...
｢キングっ！！｣

男達はすぐさま私を離し逃げていく。

｢よかった。ケガはないかい？｣
キングは心配そうに聞いてくる。

｢大丈夫っ！ありがとね！｣
私は笑顔で彼に返す。

｢ごめんね。気づかなくって。オイラのせいで怖い思いさせたよね。｣
彼は申し訳そうに静かにそう言う。
私は思わずキングに抱きついて
｢ううん！大丈夫。キングが来てくれたから...助かったよ！｣
と言う。

キングのお花の匂いがふわっと鼻に届く。