悲しい少女の温かな恋 2 (ページ31)

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ななじゅうはち！ページ31

sha side

結果、オレらのチームが勝ったが…実質あいつの勝ちやん。
　

悔しい…

実質お前の勝ちだと大先生を励ましていると、ライカが近付いてきた。

『お疲れ〜！』

両手に大量のジュースinペットボトルを持っている。

そしてそれを1本ずつでオレ等に配ってくれた。

『同じ師団やし？ええやろ別に。』

飲んでみると、シュワシュワしていて、それでいてクリームが甘く、きつくないものだった。

「うま！どこのやつなん？」

トントンが気に入ったらしく、ライカに聞く。ぶっちゃけオレも知りたいし、教えてよ〜！と言う。

ライカは、すこし考えてから口を開いた。

『オペラさんが買ってくれたやつなんだよね…。確か…1本6000ビル位？だった気が』

「「「「たっっっか」」」」

『そうなの？ここの単位、ようわからんから…』

ライカがオレ達の驚きように、どんだけ高いもんか気づいたらしい。そんな…！と青ざめている。

『オペラさんにいっぱい買ってもらってた…』

しょぼーんとするが、いきなりはっと顔を上げた。

『まって、家の食費と比べたら多分2000分の1にもならないだろうから…まぁ、良いのか…？』

なんかようわからん納得の仕方をしていたが、まぁ…ほっとこう。

というか、こんな高いもんもらえへんわ！

「それで…オレらはどれだけ払えばええの…？」

トントンが恐る恐る聞く。

『ふぁ！？お金取らないよ！私も飲んじゃってるし…共犯だよ共犯！！』

ニカッと笑いジュースを飲み、ぷはー！と嬉しそうにしているライカはやっぱかわええ。

「シャオロン、ちょっとこっち来て」

ゾムが少し離れたところから呼んでくる。

えー…という気の抜けた返事をしつつそちらへ向かってゆく。

「ライカってかわええな」

「ぶほっ」

いきなり言われてジュースを吹いた。

お前、何が言いたいん？と目線でゾムに訴えかける。

ニィ…と笑いつつゾムは言う。

「オレもライカ好きかもしれん」

「…はぁ！？」

一週間立ってもこの事を考えてしまうのは、あいつが敵になったから…。

くっそ、どうすればええねん。