ななじゅうなな！ ページ30
sha side
次は、大先生を仕留めれば良いんやな？
ライカにも励ましてもろたし、頑張らなあかんなぁ！
「オラァァ゛！！」
「フンッ」
全力で投げたはずだが、大先生は避けた。
クルリン…と踊るようにボールを避ける大先生に…
「「「『ブフォッw』」」」
こんなん、ツボらへんやつ、おりゅ？？
何度も華麗(？)に、避ける姿に思わず皆が笑い出す。
トントンが大先生を指さしつつ叫ぶ。
「大先生お前っ…！その無駄に洗練された無駄のない無駄な動きをやめろォ…w」
「いや止めんな、大先生もっかい！！もっかいやって今の動き！！」
ゾムがそれに対して止めるなと言いつつヒャヒャヒャと笑い続けている。
『っはあwっはwっははぁ…w死ぬっ…！死んでまうてっ！』
ライカまで…。
今まで仕留めたヒトが多いのはオレやのに、今は大先生が目立っとる…！
悔しい…けどおもろいw
「ちょ…まって…笑いすぎて腹が…あっ！」
ボールは無情にも大先生の足元に転がっていってしまった。
大先生がボールを投げると。
ひょろひょろ〜と飛んでゆく。普通に、オレまで届かへんレベルの威力。
ん？？
『もしや投げ方知らないタイプ？』
ライカがクスクス笑いながら大先生に聞くと、大先生はピシッと固まった。
図星やんw
と、大先生がこちらを見てくる。
「シャオロン…！」
羽の付け根を捧げてくるウツに、オレは優しく笑う。
そして、全力でボールを投げた。
勝たせるわけないやん♡
結果、オレらのチームが勝ったが…実質あいつの勝ちやん。
悔しい…
大先生を励ましていると、ライカが近付いてきた。
『お疲れ〜』
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作者名：アスルル | 作成日時：2024年1月5日 15時
