ななじゅういち! ページ24
「それでは試合を開始する」
ブルシェンコ先生の掛け声に、ザッと皆が動き始める。
シャオロンが、ギュンギュン言うほど素早くボールを投げてはヒトに当てていた。
女子にも強く当ててる…サイコパスかな?
因みにチームは、
私とシャオロンとゾムが同じチームで、トントンと大先生が相手のチームだ。
だ、大先生は…なんだ?ドヤ顔で決めポーズ取ってる…
かわいそうに、遂に頭が…
なんて失礼なこと考えとったら爆発した。
言わずもがな、ゾムの爆弾です。
ヒトに当てないようにはしたらしいがルール違反には変わりないな。
お陰で辺りに砂埃が立ち込め、視界がとても悪い。
シャオロンがニヤリと笑うとボールを持ち高く飛び上がった。
その勢いで砂埃が飛ばされ視界がひらける。
シャオロンの狙っているターゲットは…トントンだね。
ギュオォと唸るボールがトントンの顔に触れる寸前にトンがトントンの帽子から飛び出し、トントンを庇った。
「と、トン…!」
トントンが泣きながらトンを抱きしめ撫でている所に容赦なくシャオロンがボールを投げた。
トントンはアウト。外野から全員殺してやるとか物騒なことを言っていた。
…そろそろかな。
『私も前線に立たせてもらいまーす♪』
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作者名:アスルル | 作成日時:2024年1月5日 15時