悲しい少女の温かな恋 2 (ページ23)

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ななじゅう！ページ23

sha side

すやすやとライカが眠っている。

穏やかな寝顔に、先程まで悪夢を見ていたとは思えなかった

思わず手を伸ばしてしまう。

「ほっぺぷにぷにやなぁ…」

突っつきながら感想を述べてまうほど綺麗やった。

ちゅーしたらどんな感じなんやろ、と考えかけたところでモゾモゾとライカが動いた。

ほっぺを触っとった手を引っ込めて代わりに顔を仰いだ。

変な事考えたからか顔が熱い。

いや、変に誤魔化すより堂々と開き直ったほうが良いのか…？

どちらにせよ起きてもらわんといけないし、とまたほっぺを突つく。

「ライカおきろ〜」

『んぇ…。なぁに…？って、シャオロン！？』

ばっと起きあがるライカ。

よほど驚いたのか心臓を抑えて何か呟いている。

「しーっかり爆睡しとるからついw」

『ついwじゃないやろ！！』

ライカが半ギレの状態でツッコみをしてくる。

ぷく〜っと頬を膨らませ…いや、かわいい。あざとい…

『んで、何の用なん？』

ライカの声で用事を思い出す。

「あ、そや忘れとった。処刑玉砲始まるからはよ来い」

『え、ちょ、待っ』

ライカの腕を掴み窓から飛び降りると、ライカは怯えたように顔を歪ませた。

せやった！こいつ羽無いから飛ばれへんのやった。

急いでライカを前に持ってきて抱きしめる。

いや…近い！近い近い！！

ええ匂いする…。待って、オレきしょくね((

しかもなんか腕にフニっとした感触が…これって胸じゃ…？

いや、考えんのやめや。恥ずか死ぬ。

そのまま降りてった後、ゾムにイジられて恥ずかった。