悲しい少女の温かな恋 2 (ページ17)

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ろくじゅうよん！(ちょいグロかも) ページ17

毎日が地獄のようだった。

起きたらまず毒を飲まされ、そのまま能力を使わされる。

激しい痛みや腹痛や、目眩、吐き気…。

どんな状態でも、どんなに苦しんでも彼奴等は逃がしてはくれなかった。

それどころか、喜んで実験の勢いを強めた。

骨を抜かれたり、電気を流されたり、細切れにされたり…。

もう、生きていても仕方がないと思った。

あっち(あの世)に逃げようと思ったその日に、唯一の心許せるヒトが消された。

私に、【いきろ】と、残して。

そんなの守れるわけがないと思った。

なんて重く苦しい呪いなんだ、何でそんな縛るんだと思った｡

でも、お陰である時光が私を差した。

私の力は、彼奴等を大幅に上回っていったのだ。

辛い実験と、恨みと、元々の体質が、奇跡を起こした。

逃げるため、もっと強くなりたいと思った。

閉じ込められていた小さな部屋でずっと鍛錬した。

ある日、壁が壊せた。

そのまま私は逃げ出した。

そこをサリバン(おじいちゃん)に保護してもらった。

ただ、彼奴等は煙のように消え、今もどこかで私の仲間たちを実験台にし続けている。