悲しい少女の温かな恋 (ページ47)

今日:1 hit、昨日:27 hit、合計:1,470 hit

よんじゅうろく！ページ47

鳥さんがすーっと降りてゆく。

下には、いかにも長ですと言わんばかりの鳥さんがいた。

ムキムキのヒトが、鳥さんと戦ってる。

誰…

「っあサブノックくん！！ライカ、あれ、クラスメイト！」

『ええ！？なんでここ(金切りのたに)に居るの？』

「分かんない。けど、助けないと。」

鳥さんが少し下に降りてくれる。

いそいそと鳥さんの背中から降りていると、

サブノックくん…だっけ？その子がやられそうになっていた。

「ヌシは…これで…」

『待ってっ！まだ…生きろよ！』

「ヌ！？」

「サブノックくん！」

サブノックくんと長の間に入る。

長が、訝しげにこちらを見て、ギロリと睨みつけてきた。

「ヌシ…何処から…」

「『上』」

上でバッサバッサと鳥さんが飛んでいる。

長さんがそれに気を取られる。まさか…親子！？

「今のうちに…」

サブノックくんが斧を構える。

え！？親子感動の再開だよ！邪魔すんなや！

「お子さんはもう大丈夫です。僕らは何もしません。」

お兄ナイス！長が信じかけてくれてる…

『ほら、サブノックくん、武器置いて。』

「だが…」

ごちゃごちゃ五月蝿いわ、さっさと置けや、いてこますぞ

…なんてね、流石に言わないよ。

『早く早く。』

「っ…」

ゴトン、と音を立てサブノックくんは武器を捨てた。

それを見て、長はぺこりと頭を下げた。

"ありがとう"とでも言うように。

え、お兄凄すぎ…