悲しい少女の温かな恋 (ページ35)

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さんじゅうよん！ページ35

「！？何やお前ら…もしかして、オレと遊んでくれるんか？」

…何でそうなった…？

あら、シャオロンも頭がはてなに埋め尽くされて居るよ。

「オレは、ボンベ・ゾム！！ほら、遊ぼうぜ！」

ぽん！とゾム、くん？が出したのは、爆弾。

シューっ…と、導火線に火がついた状態で、空中に浮き、

シャオロンの手にぽすんと収まった。

「『！！！！？？？？』」

「はよまわさんと、爆発するで？」

「！？と、取り敢えず外〜〜！」

『だと、ヒトに当たるかも知れないから私がっ！』

バッとシャオロンから爆弾を奪い取り、抱え込む。

バコオォン！と、大爆発を起こした。

『げっほ…いっったい…っ…ヒーリング』

「ライカ！？ちょ、ゾムお前、危ないやろ！？」

「何や、お前爆弾ゲーム知らんかったんか？」

『そういう問題じゃ…っく…くぁぁ……』

「お前、まずはライカに謝」

爆弾を1人で受け、私がその痛さで呻いている間に、

シャオロンがゾムくんを叱ろうとすると。

「………私は痛みを軽んじるものが大嫌いだ。」

ブルシェンコ先生が、ズンっと教室に入ってきた。

「トイフェル、ボンベ、ライカ。ライカによって怪我人は最少人数だが、二度とこのようなことを起こさないように。」

そう言いながら、ブルシェンコ先生は手を上げた。

「ヒール」

ぱあぁ…と、ボロボロだった教室が治ってゆく。

うおぉ！と、クラスメイトも何人か歓声を上げた。

……皆の傷も、治ってる！！

「で、ライカ、お前はまず使い魔召喚をしなさい。」

『おう…そうだやってなかったですね…』

何で皆の前でやんなきゃかあんのん？

近くに居たクラスメイトが、コソコソ話す。

「ライカって…入間の妹で、理事長の孫ってやつ？」

「そうそう。入間は悪魔を使い魔にしたからな…」

「じゃあ、ライカもそんぐらいのヤバイ奴出すんじゃね？」

ううう…そんなハードル上げないでよぉ…

そんなエグいもん出えへんって。

仕方なく、教室の真ん中に向かってゆく。

『えーと、血で円を書いて…？と。』

ロウソクで、紙を燃やしてゆく。

すると、辺りが、真っ暗になった。