悲しい少女の温かな恋

じゅうはち！ ページ19

前回のあらすじ！
お兄とアズくんと別れ、シャオロンとウツに会った私。
そして、それから10分後…


えー、はい、今何が起こっているかと言うと。


「あ゛〜だずげで〜！らい、か〜！！」


「ひゃーっははは！ざぁーこぉーw」


プロレスごっことかいって、じゃれ合い始めてすぐ、


喧嘩になっています〜


今優勢なのはシャオロンでーす。


はぁぁ…何でキミらもこういうことをすんのかなぁ…


「おーい、ライカもやろうや！」


シャオロンに誘われるけど…正直怖いかな…


殴り合いを愉しむって、ちょっと意味がわからない。


『はぁ…。んー…止めとく。』


「おぉ…そうかーー
　


　



















　 ーーって、オイ」


男子は阿呆やなあ思ってたら、それが顔に出てて。


ペシン。と、シャオロンに頭をはたかれる。


一瞬あのトラウマがよぎるかと思って、


ぐっと堪らえようとしたけど、


何だか、逆にココロがほんわかしてきて。温かくって。


ちょっと、嬉しかったりして…


『…んふ。』


「え…？Ｓの方ですか？」


『シャオローン…？Ｓなわけ無いよ…？ん？ (^言^)ﾊｧ?』


「いやー…叩かれて喜んどるんやもん。」


うわぉ、そうかシャオロンにはそう見えたのか…


それ…私ヤバイ奴じゃん…うわぁ… (゜o゜;ｧｧｧ…


『や、待ってそういうわけじゃないの。アノアノアノ…』


「ふw」


『ね゛ぇ゛っ…何で笑うの？……んむぅー！』


「「…っ」」


『なんか言ってよ！』


抗議の声を上げたら、シャオロンと穴を抜け出したウツが、


顔を抑えてしゃがみ込んでいる。


……まじで、なんか言えよぉ…


「今のは、お前が悪いわぁ……あー…もぉー…」


「シャオロン、それはボクも同感やわ」


『私…？』

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