悲しい少女の温かな恋 (ページ15)

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じゅうよん！ページ15

sha side

待って…どういう状況なん？これ…

意識が戻って、なんや痛み引いたなぁ…なんでやろ…

と、思って目を覚ましたら、はいこれ。

お姫様抱っこって、男にしていいやつなん？

「ら、ライカ！？な、なんで…？」

思わずライカに聞く。

だけど、その返事がおかしい。

『だって、ムカついたから。ほんますまんなぁ…魔力足りんがったわ。』

いや、そっちやない。

お姫様抱っこのこと言っとんねん。状況よ、状況。

ムカついたって…オレのために？

っつ……あぁ…もうっ…ほんま、ずるい、わぁ…っ

顔が赤いなんて自分でも分かっとるわ。

もうわかったわ。オレ、ライカ好きなんやなぁ。

くっっそ、理事長の孫とかレベル高すぎひんか？

…まぁ、オレが勝ってやるけどな？

って、そういや顔赤いんやった。気づかれてないよな？

…まぁ、そんな心配をしたけれども、

なんとか、夕日で隠れているらしく、気づかれへんかった。

セーフ…。あっぶなぁ。

『シャオロン、一人で帰れる？一緒に帰る？』

は？

なんや、その神提案は…

これくらいやったら、一人で帰れる。けどな？

「ちょっと無理そうやわ。」

２人っきりになったこと、まだないもん。

ちょっと位嘘ついても、ええやろ。