じゅうに! ページ13
shp side
『はぁ?マジで意味分からないんだけど』
ライカさんがポツリと呟き、ブワッと殺意が湧いていた。
彼女の目の色が、くすんでゆく様子を見て、
「え…?ライカさん…?」
声を零さずにはいられなかった。
だって、さっきまでとは全然ちゃうんやもん。
怖い…感情が、消えている…?
『頭おかしい…消し去ってやろうかなぁ』
ライカさんが、手にぐっと力を入れたように見えた。
その瞬間、バシュッと魔力が集まるのが分かる。
あれ?このヒト、1年ちゃうかったっけ?
魔力の量ハンパない…
『ダイアキュートダダイアキュートダダダイアキュート』
『アアアアイスストーム』
いくつもの氷の刃が浮かび、キラキラと輝く。
ライカの着ている服が、氷モードに入り、水色に色付いた。
なんや、精霊みたいやなぁ…と、思わずにはいられへんかった
ボーっとしているうちに雑草は切り刻まれてく。
「ギァァァ!じごあ゛ゃぁぁぁ!」
ライカさんは、あは。シャオロンに手を出したからだよ
……みたいなことを言っている。
恐怖やわ。
と、ライカさんがこちらをじっと見つめてきた。
『…ヒトの困ったことを見て何が楽しいんです?』
「っ…!?」
こちらに詰め寄る。氷の刃を出された。
ライカさんが、ぐいっと前に乗り出してくる。
ち、近い…なんか…ええ匂いする…
『生死に関わることで愉しまないでくださいね。』
「は…い…」
……近かった。顔赤いかもな…っ
「うーん。やはりキミには力がある!ぜひ我々師団」
『あ゛?私の能力はそんな為にあるんじゃないよ。』
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作者名:アスルル | 作成日時:2023年9月28日 21時