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流星みたいに、強烈な光ではなかった。

でも、一緒に居たら普通にときめいたし、優しくて。


やっぱり私の話を上手く言語化してくれる望との会話は、
居心地よかった。




このまま、この先も、望と居る未来は、案外簡単に見えた。




きっと望とだったら、ずっと笑って居られる。


望のことだったら、いつか、これでよかったって、
一点の曇りもなく好きって、思えるようになる。







好きって、まだ言えたことはなかったけど、
心の中ではずっとそう思ってた。










でも、そんな私の心は、
あまりに自分勝手な理想が膨らんでいただけだった。



このままの状況で、何年も一緒に居れる、なんて思っていた私は、
あほで最低だったと思う。







兄への隠し切れない気持ちも、
流星への褪せ切らない気持ちも、
望に寄りかかってしまう気持ちも、
全部全部、手放せなかった。







私は相当弱く、わがままでなようで。

一人では立てないんだ。

誰かに、心も、体も、寄りかかっていなければ。








望の心が離れていっていることすら気が付かないまま、
甘い蜜だけを吸って、現実逃避した。









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作者名:みなみ | 作成日時:2023年7月3日 12時

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