【UNDERTALE】色んなハートの詰め合わせ【短編集】 (ページ9)

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△9 最悪なひと時をもう一度？② (前作、サンズ視点) ページ9

「だろうな…。

とりあえず今は、僕を、殺してみて。」

「訳が分から…。」

アイツは遠慮なく切りかかってきた。

「本気か…？」

「避けた。さすがサンズだ。
…他のみんなはこうはいかないな?

さぁ、早くしないとサンズも
殺されてしまうぞ…?」

「…くっそ。」

▽

戦ってくうちに嫌な感覚が甦った。

▽

その感覚は…今も残っていた。

▽

これで何回目だ。

▽

「やぁ、サンズ。
これで何回目だと思う?」

「…たぶん20回以上だ。
数えるのはもう面倒だったからな。」

「はははっ、
さすがにこれで分かっただろ?」

「嫌な思い出だなこりゃ。」

「今の僕もあまりいい気持ちはしない。
どうやら良心はあるみたいだ。

まぁとりあえず…サンズ。
この事を今後に役立てて
みたらどうだろう。」

「そうすることにするぜ…。」

長い戦いの中、意味ありげな
発言をしながら本気で殺しにかかってきた
コイツは…。
脳で答えが出た瞬間、考えるのをやめた。

「あぁ、それと。」

キャラはナイフを投げた。

オイラは骨を1本飛ばしてそのナイフを
弾く。
弾いたナイフは地面に突き刺さった。
怪しくギラリと光る。

「これは宣戦布告として受け取ってくれ。

…僕はAのことが好きだからね。」

「Hah…。面白い冗談だ。」

「あれ、僕は本気なんだが。」

「アイツも色んなやつに好かれてるな…。」

「そんなにライバルいるのか。
まぁ、仕方ないか…可愛いから。」

「あぁ…なんかアンタ見てると
イライラしてくるな？」

「それなら怒る前に
フリスクに変わるとするよ。
またなサンズ。」

「おいちょっと待て。」

「ん、何?」

「…譲る気は無いからな。」

「くくっ…お互い頑張ろう。」

そう言ってアイツは目を閉じた。

「＊…っ、サンズ。」

「おはようさん。よく寝てたな?」

「＊サンズ、キャラが何かしなかった?
あの子、たまによく分からないこと
してるから…。」

「挨拶はしたが何も無かったぜ。
ほら、そろそろ帰った方が
いいんじゃないか?」

「＊えっ、もうこんな時間。
ごめん、またねサンズ！」

「おう。」

…オレは夢でも見てたんだろうか。
地面に刺さったナイフをさらに弾いた。