【UNDERTALE】色んなハートの詰め合わせ【短編集】 (ページ1)

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★1 Happy＆Friend① (キャラ) ページ1

僕はニンゲンが嫌いだ。

嫌いでキライで、そして憎い。

偶然手に入れた幸せも
あの日全てなくなった。

だが、いつの間にかプレイヤーの意思も
そのプレイヤーすらもいなくなり、
僕はあの世界に似たこの世界にいる。

そして、この世界には
僕が唯一好きなニンゲンがいた。

彼女が住んでいる家のベルを鳴らす。

「ごきげんよう。」

「あっ、キャラ！フリスクと
代わってもらったの？何か用事？」

この僕に向けて笑顔で話してきたニンゲン。

普通なら怒りと憎しみで震えるのだが、
このニンゲンに対しては何故かならない。

…実はニンゲンではなかったりしてな。

僕は本音を答えた。

「用事？あぁ、ある。
Aに会ってたわいも無い
話をすることだ。君を眺めていたい。」

「またキャラは～。
その口説くところフリスクに
似てきたんじゃない？」

「アイツ程、善人ではない。
“フリスク”と“キャラ”は
真逆のニンゲンだ。」

…似ているところもあるがな。

例えばそうだな…、
あの山へ来た目的とか。

「まぁ、そんなキャラも
好きだけどね？」

「…はぁ、だからAという
ニンゲンが好きなのかも知れない。」

「何、急に…！」

慌てるAを見て口角が上がる。

「Aがいけない。」

「私何も悪いことしてないよ！？」

こうやって彼女と絡んでいると必ず
邪魔してくるやつがいる。

「何を騒いでるんだ？」

「あっ、サンズ！おはよ、
まだ寝てなくていいの？お休みでしょ？」

「危険を察知したんでな。」

その言葉と共に僕を見た骸骨。

「相変わらず
邪魔しかしないな、骨野郎は。」

「そういうアンタも
口の利き方は直らないな、ナイフ野郎。」

「まーた始まったよぉ……。」

「残念ながら、
サンズと仲良く出来る確率は
ゼロに近いだろう。」

そう呟くとAは
「そんなことないと思うけどなぁ…、
キャラが本当は優しいの私知ってるし？」
と、また笑った。

「…A、君は人が良すぎる。」

「同じ意見なのは悔しいがオイラも思う。」

「えっ…、2人して言わなくても…！」

だから時々、Aの事が心配になる。

きっと彼女は、
大切だと思っている誰かがピンチになれば
自分の命を犠牲にしかねない。
人が良すぎる、優しすぎる。

まるで…、

…アイツみたいだ。

なぁ、なぜあの時逃げなかった？

アズ……。